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足し算の現実

まだ半年も先の開催ですが、海外から非常に多くの問い合わせもありますし、今回の香港チームのようにナショナルチームとして動く場合、予算組みも必要でしょうから、早くも第38回キッズテニスカップの要項をアップしました。まあそれと今月から来年1月にかけて遠征続きで忙しいのでさっさと事務処理ということも勿論。
予定通り徐々に海外選手も多くなっており、名の通り国際大会として盛り上げて行きたいと思いますよ。

もちろん、まだ先の話ですからすぐにエントリーする必要はありませんが、この頃のジュニアテニスブームで日本のジュニア大会はどこも満員ばかり。それに海外選手も加わりますので、定員に達することも予想されます。クレーコートはたくさんありますが、なにせインドアが3面しかありませんので。
出場を希望される方は早めのエントリーをお勧めしますし、クラブベルデ宿泊希望のご家族、選手の皆さんはすぐに部屋がなくなりますのでお急ぎで。
「選手部屋」というのは、子供たちだけで部屋をシェアーして使うことで、4名部屋から多人数大部屋まであります。スタッフが管理します。
勿論、クラブベルデに宿泊されなくとも他の施設でも結構ですし(どうせすぐに満室になります)、お家から通われても結構ですよ。

大会日程について。今回は選手も多数が予想されますので4日間開催。月火は平日ですが、普通に大会を開催しますので、もしも学校を休むのが… という選手の方は週末だけの参加でも結構ですし、もしもシングルスに勝ち残っていれば… というその時の判断でも結構です。「親が…」というご家族は帰りのみ羽田空港送り、というのもできますので。
もしもこの先もテニスを頑張って… というご家族の方々。この真面目すぎるほど真面目で融通が利かない日本の社会においても、日本テニス協会は普通に平日に全国大会など行いますので、学校を休む=悪、と解釈されている方々は今のうちから色々と考慮する勉強をしましょうね。

その他、ご質問などあればいつでもどうぞ。

tour 43 オーストラリア遠征にもたくさんのお問い合わせありがとうございます。枠はあと5名ですよ。
まあ色々と考えるよりも映像でも見てくださいね。tour 15

さて今日は久しぶりにコラムらしいところを。
日本人(海外の読者の方も多いですが、日本語を操る日本の方が多いと思いますのでこのような表現を使います)、というのは上に書いたように生真面目で融通が利かず、一貫性を好み、多種多様を認めない、という気質が大きくあるでしょう。学校の規則でもそうですよね。
そういった感覚でジュニアテニスの育成も考える時、勿論強くなるために大真面目に長時間練習し、トレーニングし、食育し、ストレッチし、テニスノートをつけ、人間的にも立派になり、挨拶し、コーチも真面目に勉強、指導し、お上の言うことには逆らわない… そうしないと絶対に強くなれない、と教え込むでしょう。
それは間違った教えではないですし、理想であるともいえると思います。

しかし何度か書いていますがロジャーフェデラー君があまり真面目でなかったように、日本トップ選手でも多種多様。様々な人たちがいます。
漠然とした話では面白くないので得意の現実直視。名前だけはフセ。想像はできるでしょ。

つい先日一緒だった10歳の頃から知る世界のトップ選手。というか一時期は世界ナンバー1で、今も素晴らしい才能の若手。僕は彼女がトレーニングしている姿など見たことはないですし、走っている姿も見たことなし。
で、日本を含むアジアのツアーで良い結果を出せば再び WTAランキング1位になる可能性もあったわけですが、混戦模様のトップ女子世界は他の皆必死で情報を集め、コーチ、コンディショニングトレーナーを引き連れ、有明で気合の練習をしっかりしていたわけですよ。
で、彼女、ツレは一人。えらい若いコーチを雇ったなあ… と思っていると、『あ、彼氏よ』って。勿論テニスはできない…。おかげでパスもらう約束していた僕はコーチパス…。
勿論気合の練習… 調整… などあるはずなし….。やっぱさっぱり負け…。
でもね、彼女は小さい頃からずっとこれで世界トップまで来ているんですよね。現実。

皆さん、今でも世界のトップ選手もこんなもんゴロゴロいます。
無論、逆に死ぬほど努力して練習してお金を使って頑張っているけれども… さっぱり全然勝てない、なんて選手は世界中にもっともっとたくさんいるでしょう。
日本の高校テニスなんて世界で一番練習してますけどね。

お陰様でたくさんの方々から色々なご相談を受けるようになりましたが、勝負事において「勝つ」と言うことは中々自分が思っているような感覚で作り出せるものではありません。皆さんの胸に理想で描くものと現実が違うので悩まれていると思うのですが、みんさんが生きている実社会そのもの。テニスにおいてもご自分のパラダイムの中で作る数式に当てはまる勝負などあるはずがない。

一番哀れなのが、負けて怒られている子供です。
親の計算では勝てるのに、悪いプレー(それって何?)で負けたとストレスをぶつけているのでしょうが、どんな試合でも、テニスで勝つって大変なことなんですよね。

あるクラブでは、選手コースの親の練習会、練習試合を開催しているようですが、それは非常に素晴らしい企画だと思います。
如何にボールを打つのが難しいか、如何に勝つのが難しいか、如何に自分の時間を作るのが難しいか、親も必死になって頑張り、スポーツ、勝負事の現実世界を勉強する機会を与えると言うこと。

練習量や時間の量、お金などの足し算で勝負が決まることはありませんね。

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