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Daniella Collins

COLLINS,Daniella(USA) def PAVLYUCHENKOVA,Anastasia(RUS)
2-6 7-5 6-1 Quarter-Final
22 Jan 2019
Australian Open 2019
MELBURNE PARK
MELBOURNE AUSTRALIA
Photographer / MANO,Hiromasa
©MANNYS PHOTOGRAPHY of Tokyo
mannys@mannysjp.com

久々の mannys よりホットなオリジナル。ありがとう。シード選手をバッタバッタと破り豪快に勝ち上がってきたダニエラ・コリンズ。
超攻撃的なこともありますが、その気の強さったら相当怖い。絶対にコーチにはなりたくないし、嫁さんにしたら大変なことになりそうなお姉さまで…。で、なんで今回彼女を取り上げるのかっていると、そう、彼女は今ちょうど色々検討中のアメリカの大学出身者だからなんですね。男子ではアンダーソンとかイズナーとかいますが、女子でここまで来るのは珍しい。

彼女はもちろんテニス推薦でバージニア大学に入り、NCAA アメリカ大学選手権に優勝し、それからプロになって頑張っているんですね。
こんな風に大学でテニス頑張ってそれからプロになる選手、マッケンローなどのように大学を中退、休学してプロになる選手、などなどいますが、もちろんこんな風に成功するのはわずか一握りで、ほとんどの人々が普通に就職します。

ここで僕の知る限りではありますが、各国の「大学」というものの事情を。
まず何度か書いていますが、ほとんどのヨーロッパの国々では大学は国立しかなく、ほんのわずかしかありません。つまり、超エリートしか大学へ行かず、ほとんどの皆は職業の専門学校へ行くか就職し、大人になっていきます。
日本はご存知の通り現在「全入」。あまりに多くの大学や学部を作りすぎ、生徒の数よりも定員の方が多い状態で、つまりは希望すれば誰でも大学生になれる。入学が難しいと言われていた学校も受験する絶対数の減少によって昔よりははるかに簡単になっていることでしょう。
大学も言わばビジネスですので、今後人気のない学校は潰れますから日本は大変ですね。

ま、日本はさておきアメリカ。日本ほどではないものの、人口に対して相当数があるアメリカの大学、短大。(ユニバーシティ、カレッジ)
実は意外とアメリカという国は保守的で、学歴社会。普通の会社に入れば高卒なのか大卒なのか、どこの大学卒なのかで出世が決まりますから、保護者は可愛い自分の子供に学歴をつけるということに相当にこだわる事情があるんですね。
さらにこれも重要ですが、学費が非常に高い。4年間で数千万に登ることも珍しくないですし、日本のそれとは違い、入るよりも卒業が難しい。英語堪能であっても相当真面目に勉強しないと単位はくれず、留年、退学となります。

そしてスポーツ。アメリカの大学はヨーロッパと違い、スポーツに異常に力を入れていて、皆さんもご覧になったことがあるように、アメリカンフットボール、バスケット、野球、陸上、水泳など(この辺がアメリカ大学スポーツの花形)はテレビ放送され、数万人の有料入場者を集め、ロゴ入りグッズが販売され、その他実益儲けバリバリですし、何よりも全米に大きく大学の名前を知らしめる広告にもなりますから、たとえ外国人でも良い選手、監督、コーチを集め、強化していきます。
ちなみに強豪大学のテニス部など、選抜された選手しか入部できません。日本とは違います。
これもちょっと知っていただきたいですが、アメリカは僕の知る限りものすごく成功した方々(貧富の差は地獄のように恐ろしいということ)による「寄付」が盛んなところで、その助成によって壮大な施設やスポーツ強化がなされていることも事実。個人名の付いた施設もよく見かけますね。(エクストリームテニスアカデミーもそう)

ここから本題。日本からテニス推薦を希望する場合、その大学の監督に気に入られなければ入れません。大学もレベル色々ですので、監督の気にいるレベルも日本のインターハイ優勝選手から全国大会に出たことがない選手まで色々。
そして学力もなければ単位を落とし、掟でテニスの試合に出場することができません(つまりテニス推薦で入ったのに無意味)から、相当学力と英語に自信があれば別ですが、日本の普通の選手であればかなりの覚悟が必要。
そしてその覚悟さえあれば、何処かの誰かのように「過去形がわからない…」くらいの中学生レベルでもテニス推薦に合格し、学校が用意してくれた家庭教師と一緒に勉強しながら立派にテニス頑張って学生生活している選手もいるんですね。
逆に、英語と学力に自信があれば、テニスのレベルがちょっと落ちても可能性は広がるでしょう。

とにかく、アメリカの大学って、世界中のテニス選手の将来の可能性を広げるために門戸を開いているような感じですね。
実は ITF ジュニアランキングやグランドスラムジュニアなど、良いアメリカの大学へ行くために頑張っている選手も多く、ほんのわずか一握りのプロ選手を目指すより、現実的にそれを目指しているご家庭も多い。
いくらテニスにお金がかかっても、一流大学をすべて無料で卒業できれば対費用効果も抜群ということでしょうね。

女子の世界では優秀な選手は16歳くらいからプロテニスの世界でバリバリ稼いでいますので、17、18歳になっても ITF ジュニアを頑張っている選手なんかはもう完全に「それ」狙いです。ただ、日本という国は特別で、世界200位でも「プロ」として通用し、お金ももらえるようなので、「それ」ではない選手もいるかもしれません。

最後に痛い… とこ…。書いたように花形のアメフト、バスケット、野球など、もちろん注目されるのは男。
よってスポーツ推薦の男子枠はそっちに多くを取られ、男でテニス推薦を取るのは女子よりもかなり難しいという悲しい現実が…。

ま、これは僕のただの入門ニワカ知識なので、そういうプロの意見が聞きたい方は是非専門家へ。

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