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休養2

PUTINTSEVA,Yulia(KAZ) def SUAREZ NAVARRO,Calra(ESP)
7-5 7-5 4th RD
01 Jun 2016
ROLAND GARROS 2016
PARIS FRANCE
©MANNYS PHOTOGRAPHY of Tokyo
mannys@mannysjp.com

日本はほぼ全てと言っても過言でないほど4月が「始まり」なので(世界でこんな国は珍しい)、この季節ほとんどの皆さんが非常に忙しい。そしてたくさん試合もある。家族皆でバタバタしている感じでしょうが頑張ってくださいね。
僕の方は4月末5月頭に山梨大会がズレ、石垣大会と連続。5月終わりにヨーロッパなので、4月くらいから大忙しで5月がピーク。そして3ヶ月間は向こうでのんびり… という感じでしょうか。ただ、9月にもしかしたら新しい大会、10月は福岡、11月は… という風に大きなイベントがずらり。しかも参加する忙しさではなく、企画、準備、実行の大きな責任あることなので、よく考えればかなり大変。
現場以外はほぼ全て一人でやっていますので、何かと参加する皆さんにはご不便をおかけするときもあると思いますが、どうぞ皆さんご理解ください。もしも不備があるときにはご一報を。

さて前回の続き「休養2」でも書きますか。
平たく言いますと、しっかりたくさん同じ練習を繰り返していけばフォームもテニスも固まって良い… ということは無い、という否定形を残した所でした。

この理論の出所は簡単。経験です。
僕は以前も書いたようにテニスに惚れ込んで始めたわけでは無いのですが、非常にラッキーにも最初から時間の経過でグランドスラムに出場するようなジュニア選手多数と縁があり、練習などを一緒にやっていました。もちろん僕はただのヘタクソで、相手をするというだけ。当時日本トップの小学生の女の子に団子で負けたことも多々あります。
そうこうしているうちになぜかコーチのようなことをするようになり、なぜか外国選手、コーチとも縁ができ、見たり指導したりするようになり、全日本や世界のジュニア大会、グランドスラムジュニアなど優勝に関わるようになり、ウインブルドン2回優勝したクビトバなどとも関わるようになったんですが、その随分前、そうねえ… もう20年以上前?、今のようにネットがなかった時代、これもなぜかテニス雑誌に写真を撮って記事を書くようになり、海外のジュニア大会で優勝した選手の写真は1枚も撮らず、スコスコに負けた選手を大々的に紹介しまくり、それがのちに様々なところで評価されてきたということで、もう40年もやっていると若手コーチは誰も知らないレベルになっているわけなんですね。

ナダル、コリア、エナン、ガスクエ、モナコ、デルポトロ… などなど、今はもちろん誰でも知っているわけですが、これらの選手はジュニア時代に世界トップではなかったわけで、実際僕が見た大会でも勝っていません。が、勝った選手には全く魅力がなく、確かにその後、伸びていない。これは間違いない事実です。
単に僕の好みの問題であろうと当時は言われましたが、今から考えればそうではなかったわけで、柔軟性のあるフォーム、テニス展開、凡ミスと猛烈ショットの不安定、底知れぬガッツ、爆発するエネルギー… などこんな言葉では表現不可能な魅力が一部の選手にはあり、それが無い選手が多数。そしてそんな魅力のある選手が若年層で勝てるかというと、当然難しいということ。
分かりやすく言えば、将来に続く素晴らしいテニスをすればするほど、若年期ジュニア時代は勝てないよね… ということですね。まあ特に男子は。
16歳でもスイス国内ジュニアで負けていたロジャー君の例はわかりやすい。

じゃあ今の日本のジュニアはどうなのか?。これが問題ですよね。
まあ学校テニスのように「今ここで勝つこと全て」、であれば、僕には関係ない話です。せいぜい確率論で繰り返し反復練習してミスを減らし、ガチガチになって絶対負けない、そして強い奴にはなかなか勝てないテニスを身につければいい。
それはそれで美学があり、素晴らしいと思います。

しかし、もしも万が一、皆さんの関わるジュニアに大きく広々とした未来、世界を… というのであれば、いかに「固めない」かが重要でしょう。
指導者はミスの確率を問題視するのではなく、たとえ5メートルアウトしても良いミス、悪いミス、の正しい判断を行い、同じように敗戦にしても、良い負け、悪い負け、あるいは悪い勝利、の判断を行い、選手にそれを分からせねばなりません。
エースを取って褒め、ミスって叱り、勝って喜び、負けて罵るのはど素人のコーチや無能な親のすること。時には将来素晴らしい選手になるジュニアも、やる気のない試合をしたり、ラケットを叩き折ったり、テニスに魅力を感じなくなったりすることもありますが、それは指導者のペイシェント。… この言葉テニスでよく使います(笑)。
特に才能のある選手はエネルギーが爆発的なので、休養を上手に取ることが必要でしょうね。

さて現実の今この時代の日本ジュニア。書いたように「昔」風に(悪い意味)非常に厳しい親、コーチが多い。
今勝つため、結果を出させるために必死で頑張っているんでしょうが、全日本取ってどうなるんでしょう?。… どうにもなりませんが….。まあ小さな周囲の周りからチヤホヤされるのは間違いけどね。
そう言えば気付いたことがあり、一昔前は、全日本でもオーバーエイジ、つまり2歳上のカテゴリーとかに出ている選手がたくさん。まあその選手が強かったのもありますが、弱い、勝って当たり前の相手とやって確実に勝たなければならない、つまりは手堅いテニスをしてしまうのを避け、デカくて強い選手と豪快に戦うため、チャレンジするテニスをやるため、そしてもしかしたらわざと「勝たせない」、ということもあったかもしれません。深読みですが。

今この時代、キッズテニスカップや日本の大会を見ていて、本当に素晴らしく皆テニスがうまいです。お世辞は言いません。
が、この中から世界へ向かって伸びるテニスをしている子は、というと、かなり疑問ですし、練習を見ていても学校テニスのようで妙に厳しい。
youtube のこの時代、外国ジュニアの試合映像もたくさんありますので、同年代の有望選手がどんなテニスをしているのか、親やコーチは勉強してくださいね。
そして日本だからダメで、外国だったら良い、ということもナンセンスで、日本でも素晴らしい指導をしているコーチもいて、ヨーロッパだって学校テニスをしているところもあることをお忘れなく。

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