Davis Cup 2006 in Thailand report by Hiroko & Miho

 2月に大阪であったデ杯で日本が中国に勝ち、2ndRoundの対戦相手がThailandに決まった時、冗談で「じゃぁ次はタイで応援だね〜」なんて話をしていたら、どんどん話が盛り上がって関西支部ポンポン隊4人でタイ行きが決定。とうとう海外でのテニス観戦&応援が実現!!
 冬の間雪山に篭ってアナログ生活をしていた私は、デ杯の情報はじめテニス情報がほとんどなく、都会のごちゃごちゃした生活に慣れる時間もほぼないまま雪山から戻ってきて3日目にタイへ出発。バンコクのどの辺りで試合があるのか、宿泊のホテルから会場まで距離はどれぐらいか、バンコクでおいしい食事のできるお店は?、ホントになぁんて何も知らないまま。雪山生活の片付けもできていなかったので当然タイ行きの荷造りが当日の夕方まで全く進まず、新しく作って完成させて持って行くはずだった4人分のポンポンも最終的には途中まで作って現地で完成させるというバタバタぶり。出発が関空発・深夜便利用だったからよかったものの、ギリギリにならないと何もやらないコなもんで、いつもこんなカンジです。ま、ちゃちゃっとやっとかないといけないことは早く済ませますけどね。

☆4月7日(金)☆
 さて、関空を深夜1:25に飛び立った飛行機は、無事現地早朝5:50に到着。機内では乗った直後にドリンクが出て、窮屈なエコノミーでやっと寝れたと思ったら朝食の時間で4:00ぐらいに起こされて、空港に着いてホテルまでの車から朝日を見るというなんともいえないスケジュール。頭はポケ〜っとしてるのに、「数時間後には試合会場に行けるんだ!!」って緊張と不安と選手に会える喜びで、もう何がなんだか!!!
 試合会場は空港から近い場所にあるんだけど、試合開始時間は14:00だし、私たちポンポン隊は一旦宿泊ホテルに送迎してもらう行程なので、ひとまずホテルへ。30〜40分待てばチェックインできるという話だったのでロビーで呼ばれるのを待ちながらポンポンを完成させ、周りの目を釘づけにするぐらいポンポンをバシャバシャ振りまわしてポンポンの感触を確かめてました。と、そこまではよかったのですが、いざ地下鉄に乗って会場の近くまで移動しようとした時、地下鉄の入口が分からずクソ暑い中を少し大回りして体力を消耗。地下鉄に乗ると今度はかなり冷房が効いていて風邪をひきそうでした。さらに会場に一番近い駅で降りてそこからタクシーで移動しようとタクシーを捕まえると、会場とは逆方向の道でタクシーを拾ってしまったので遠回りになり、しかも中央分離帯でUターンができない構造の大通りで(車線は3〜4だったかな)逆方向に行き過ぎた事とホテルへもかなり行き過ぎてUターンをしないといけないという時間はかかるわお金はかかるわで散々でした。

 そんなこんなで会場に着くのが遅れてしまい、空港に着いて少ししてから健太郎さんに電話して、会場でチケットを受け取る約束をしていたので健太郎さんに「朝、あんなに早く起こしといて、遅刻かよ〜」と軽く怒られちゃいました。でも、そのチケット、実は入場無料のチケットなんです!しかも席は自由。3日間の日にちが書いてあって日ごとにパンチで穴が開けられています。結局土日だけ係員が席の入口付近でチケットを見ていたようですが、私は一度もチケットを確認されないまま終わりましたよ。
 さて、タイといえばこれからさらに気温があがるそうですが、10〜15℃というまだまだ朝晩は冷え込む雪山にいた私にとっては、冬を通り越して真夏を迎えたような感じでした。実際32〜25℃ぐらいはあったんかなぁ。日陰にいてもじわっと暑くて、直射日光を当たろうものなら、突き刺すような痛さ(>_<)水分は摂れば摂っただけ汗として出ていきます。着替えをいっぱい持ってってよかったよかった…

 1日目、まずはパラドンvs剛一君。テニスの内容よりもスリチャパンのウェアの方が印象強いんですけどっ!!ってぐらい目に焼きついてます…アディダスの青いウェアだったんですが、肩から腕にかけて黒い模様が入っていて、いかにも筋肉を強調しているピチピチのものでした。それはおいといて。試合はというと、回転をかけて打ちまくるいつもの剛一君はあまり見られなかったなぁ。負けてしまったけど、早い展開のスリチャパンに対して、深〜いショットでラインぎりぎりにボールを集めて善戦しました。
 続いては、ダナイvs豪君。初め、2人ともお互いの様子を探るかのように長い長いラリーが続いて、観客全員が息するのを忘れるぐらい緊迫した滑り出しでした。どっちが取ってもおかしくないぐらい気迫のこもったラリーでしたよ。第1セットはダナイ、第2・3セットは豪君がそれぞれ取り、1球1球目が離せない素晴らしい試合で進んでいくのですが、第4セットから「あれれ?」と思うぐらい豪君の動きがおかしくなって第4セットを落としてファイナルセットへ突入。第5セットに入ると、「どうしたん?」って思うぐらい豪君の足が動かなくなってました。あとで聞くところによると、脱水症状が出ていたようで、声援はかすかに聞こえているけれど意識が朦朧としていたそうです。体はいうこときかないのにコートに立とうとする豪君を見て、声を出して応援しなきゃいけないんだけど私はどうにも声が出ませんでした。ただただ祈るばかり。ファイナルセットの最初のサーブを落としたところで、豪君の気持ちを表したかのようなものっすごい突風が吹き、試合できるの?って思ったぐらい。トスが風に流されてましたからね。さらに途中で雨も降り出して一時中断も。このまま翌日に持ち越されるのか、それともふらふらになりながら試合を続けるのか、ダナイも脚の痙攣がきていたようで、どちらにしろダナイも豪君も条件は同じ。結局試合は続行され、最後はふらふらで殴りあうボクサーみたいに、2人ともただただボールを追いかけ、そして返すという繰り返しでした。見ていて痛々しかった。4時間を越える壮絶な戦いでした。この壮絶な戦いは、ダナイに軍配があがりました。豪君、そしてダナイ、素晴らしい試合をありがとう!

 剛一君が試合の時はじりじり焼けるように暑かったのですが、豪君が試合の時は陽が傾いてきてちょうどいいぐらいになってました。豪君・ダナイにとってはそれが逆に命取りになったようで、2人ともベストコンディションで試合を進めていったばっかりに、最後にはフラフラになってしまうぐらい体力が落ちてしまったそうです。選手は途中でドリンクを飲んだりバナナなどを食べたりしますが、豪君は固形物が全く口にできないぐらいになっていたそうです。
☆4月8日(土)☆
 1日目を終えてタイが2勝。このままではダメだと思い、2日目、ポンポン隊2人はSANWA応援団と合流。「いつものリズムいい応援で松井君を盛り上げて、ダブルス勝ちにいこう」作戦で、こんな時じゃないと絶対しない先陣きっての声出し。実は1日目の応援でなにか物足りなさを感じていた私は、ふと気づいたのです。「タイと応援のリズムが一緒だっ!!」って。タイの応援は、「タイランド、ちゃ、ちゃ。タイランド、ちゃ、ちゃ。」。対する日本の応援も、「にっぽん、ちゃ、ちゃ。にっぽん、ちゃ、ちゃ。」。どうしてもリズムが重なってしまうんです。これじゃぁ、タイの応援なのか日本の応援なのか分かりません。だから豪君の試合の間からずっともどかしく思っていました。で、いてもたってもいられなくなったので、「ゴーゴーレッツゴーレッツゴーにっぽん、イッケーイケイケイケイケにっぽん、オッセーオセオセオセオセにっぽん、にっぽん1本先リードぉ!」をSANWA応援団と一緒にやろうと決意したのです。これが見事的中!アウェイなはずの日本チームがかなり盛り上がり、松井君は応援に押されてノリノリ♪「やった!作戦成功!!」と思ったんですが、残念ながら試合は1枚上手のラティワタナ兄弟にもってかれてしまいました。でも会場はすごく盛り上がりましたよ。これが1日目からできていればなぁって今もすごく悔やんでます。応援のおかげで松井君はノリノリだったけど、どうもいつものブチさんらしいショットがあまり見られず。きっと、絶対に落とせない試合だからやろうなぁ。

☆4月9日(日)☆
 最終日は、タイ・日本ともにメンバーを代えての2試合でした。と、その前に。試合開始の14時ぐらいから激しい雷雨で2時間ほど遅れてのスタートとなりました。かなりすさまじい雷の音でしたよ、日本とはまた違った雷の音でした。ゴロゴロ、じゃなくてバリバリ、ってカンジの。豪君、雷の音大丈夫だった?3日目も登場するはずだった豪君に代わって登場したのが松井君。今回初めて5セットマッチを経験した豪君は腹筋に痛みを感じていて、松井君に代わったそうです。決して雷のせいではありません(苦笑)昨日でタイに3敗したため、最終日のシングルス2試合は3セットマッチで行われました。
 まずは松井君vsサンチャイ。坂本ひでさんや伊東たけちゃんが加わりパワーアップしたSANWA応援団により、松井君もヒートアップ!第1セット・第2セットともに松井君がサンチャイのサービスを1つずつブレイクし、終わってみれば松井君は1つもブレークされることなく快勝。かなり積極的に攻める場面もあって、ポイントが決まるごとに応援団やチームにガッツポーズをし、かなり盛り上がりました!!
 続いて剛一君vsソンチャット。初日のパラドン戦とはうって変わって、「これぞ、剛一君じゃん!!」っていうショットが連発!見てて気持ちよかったなぁ。

☆おまけ 1☆
 今回、平均気温が35℃という暑いタイでデ杯が行われたわけですが、日本チームには1つ禁句がありました。それは「暑い!!」。スタッフも含めてチーム内では「暑い」の一言を口にすると1,000円の罰金が科せられたそうです。実際誰が何回ついつい口にしてしまっていくら罰金を支払ったかは不明ですが…その話を聞いたポンポン隊4名は、ブチさんと松井君に試してみました。これがひっかかりそうでひっかからない。言いかけたけど、2人にお茶目にかわされました(苦笑)なにがなんでも「暑い」って言わせたかったなぁ。
☆おまけ 2☆
 アウェイでの試合でありながら、SANWA大応援団やポンポン隊などたくさんの日本チーム応援団が集まったことは、監督はじめ日本チームにとってかなり心強いものになったようです。全試合が終わり、日本ならすぐに選手はホテルへ戻ってしまうところを、SANWA大応援団全員をコート上に呼んで一緒に記念撮影をしたり、監督やボブからコメントをもらったり、個々に選手と写真撮影をしたりサインをもらったりと、かなり最後の最後まで選手と応援団の交流する時間がありました。もちろん我がポンポン隊もたくさん写真を撮りましたよ。選手にポンポンを持ってもらってね。監督やボブもすごく嬉しそうにポンポン持って写真撮影に応じてくれました。この時、写真撮影はコートでしたんですが、コートにはシューズじゃないと入れないのでみんなで裸足になってコートへ。そこで気づいたんですが、コート上はかなり熱い!!すでに陽も落ちて観客席で見ている分にはちょうどいいぐらいの暑さだったんですが、コート上は昼間の暑さがまだ残っているようで足が温かかったです。こんなところで4時間を越える素晴らしい試合をしているんだって、改めて肌で感じて驚きました。

report 日本ポンポン隊 Hiroko (文)Miho(写真)