ハンサム木全のオーストラリアンオープンテニスキャンプ遠征記

11月20日(日)晴れ
 慌ただしく成田を出発、エアインディアの301便の直行便でデリーへ。成田では表(おもて)日本代表チームとも合流(偶然)、藤井キャプテン(日本テニス協会のジュニア委員長さんです)はじめ、斉藤しゅうくん、喜多もとあきくん、金城みちるくん、女子は、石津さちえちゃん、美濃越まいちゃん、大塚やよいちゃん達と同じ飛行機でした。
 インドは今まで行ったどこの国よりも異国という感じがします。機中で妹尾河童著「河童が覗いたインド」を読み(以前から読みたいと思っていたのですが、なかなかチャンスがなかった、この人のスケッチはすごいです!)、勉強しました。インドの都市部の生活、田舎の生活、ホテルの様子、宗教のこと、カースト制度のこと、インドの歴史のこと。イラスト…というよりは細密画といった方がいいような細かいスケッチつきの文章は今まで出会ったどの本よりもおもしろく、重い内容の部分も気持ちよく読める、すばらしい本です。とっても、お気に入りになりました。
 8〜9時間の飛行機の旅のあと、デリーの空港に到着。ここの正式な名前は?インディラ、ガンジー、インターナショナル、エアポート?でいいのでしょうか?空港で、ホテルのピックアップカーが来ていないというトラブルにまずしょっぱなから遭遇。そういえば、迎えにきてもらう時間を言い間違えたかも?というわけで、おそるおそるタクシーで移動。この夜のタクシーはとても危険、であったり、詐欺師まがいであったり、適正料金より多くふっかけられることで有名。注意深く、おそるおそるタクシーで移動しました。
 無事、ホテルに到着と思うと、今度は部屋がないので近くの違うホテルへ移動!!という第2のトラブル。ま、何が起こっても「ノープロブレム」がインドのお国がらということなので、そんなてきとう、いいかげんに、普通に身をまかせつつ、行動していくとします。
写真は出発の時、成田空港のクリスマスツリーの前で1枚。

 ホテルの人の話では、シャワーはお湯が出ると言っていましたが、はたして本当でしょうか?(お湯が出るホテルだったらラッキーだ、と本によく書いてあったので)
 少し、ホテルのまわりを散歩したあと、みな、おなかが減っていたので、ホテルでカレーを食べました。(カレーしかない!)(エッグカレー→激辛い、バターチキンカレー→うまい!!)
 部屋はダブルの部屋を2部屋。男3人と女2人に分かれました。ま、一言でいってボロホテルなのですが(日本人の感覚)、インドでは中級以上の宿なのかもしれません、だって冷房用のエアコンがついていましたから。木全用のエクストラベッドをお願いしたら、何と持ってきたのがただの布団と毛布だけ!!床にひくの?という感じです。とほほ。ま、これがインドだよと気を取り直す初日でした。カレーとうすっぺらくて油だらけのナンに、胃がもたれてきました。
 明日から5日間、オーストラリアンオープン・テニス・トレーニングキャンプが始まります。コーチ達は午前中授業、子供達は午前も午後も練習です。子供達はインドの生活にとまどいつつも、とっても元気です。優也はフィリピンに行った時の超豪華ホテルが当たり前だと思っていたようで、フィリピンが特別で異常だったという事をいやでも理解しないわけにはいけなくなりました。勘違い矯正にはもってこいのインドぼろホテル生活の始まりです。
写真はインドの道路と、3輪のタクシー「オートリクシャー」。

11月21日(月)晴れ
 デリーの朝は、本に載っていたとおり、少し肌寒く、上下とも長袖でちょうどいいくらいです。朝7:00にオーダーしておいた(夕べオーダーしておいた)朝食は、7:30になっても出てこない…これもインドのガンガー(ガンジス川)のごとく悠々と遅く流れる時間のせい?結局7:35くらいに用意ができました。
 道に迷いながらも、何とかカーナ・テニス・スタジアムに到着。日本おもて代表チームはすでにコートで練習をはじめていました。
 晴海、七海、美南は3人で練習、優也には「ナショナルの練習に混ぜてほしいと藤井監督に言っておいで」と冷たく言い放しました。思ったとおり、断られて帰ってきましたが、そういう時の「ガメつさ」というか「ずうずうしさ」を身につけて欲しいんだ、という事を話し、もう一度いかせました。どうやらお許しが出て金城くんと打ち始めました。
 今日の朝は8:00にホテルを出発、たぶん8:20くらいには着いて練習を始めていました。予定では8:45〜コーチの登録(レジストレーション)、その後選手の登録、そして午前はコーチは9:00〜10:00講義、選手たちは10:00〜12:00午前の練習、のはずが、10時になっても11時になっても11時半になっても、全く何も始まりません、お知らせも全くなし。信じられないいいかげんさ!!!そのあと、今日の予定は変更になったと、誰かが言っていましたが、今日の講義と練習はこのぶんだと午後だけかもしれません。まあ何とものんびりでいいかげんなオーストラリア人とインド人たちです。この先どうなることやら。
写真はホテルでの夕ご飯、カレーとナン。

 12時の時点で、12時半からワークショップ(コーチの授業)を始めると、突然言われ、急いで子供達に昼食を食べさせつつ、自分もかきこみました。12:40〜1:50くらいまでクリス・ケイチェル氏の授業。(彼は世界中のコーチ達の先生をつとめる有名な先生です、私も4〜5年前、TTCのセミナーで2日間教わりました、久しぶりの再会です。)2:00から選手達のトレーニングキャンプ(つまり練習)を始めるといっていたのですが、待てども待てども始まらず、結局3:20にようやく始まりました。
 ようやくいろんな事が見えてきました。今回、日本人以外でキャンプに申し込んでいるのはマレーシア人が1人、イラン人が3人、あとはすべてインド人(50〜60人)。そして、インドの子達は学校があるので毎日午後3時から6時までの練習という事に変更になったそうです。午前がポッカリ空いてしまったので、明日からはコートを借りて、9:00〜11:00、自分たちで練習することにしました。ナショナルの男子に子供達は混ぜてもらいます。
 さて主催者側も初日はレベルがわからないので、テキトーなグループ分けでレッスンがスタートしました。優也は晴海達くらいの子供と、大塚やよいちゃんも美南、七海たちと同じグループでやっていて、全くラリーにならないので、リッチー・ギーさん(このキャンプをオーガナイズする一番上の責任者、若いのにかなりの実力者です)に進言してグループを変えてもらいました。
写真は日本女子代表チームの3人。

 実際のところ、私たちのグループ4人は全く問題なく、いい練習ができていますが、ナショナルの6人はビミョウです。自分たちがズバ抜けて実力が高く、他にいいレベルの子がいないので、結局、6人で白子(千葉にあるテニスコート100面以上あるリゾートです)にでも集まって強化練習合宿でもした方が楽だったのでは?なんて思ったりもしました。ま、でも、アジアに遠征して、水、食事、きたないホテル、生活などに慣れるという経験を積むという意味では、価値ありかな!!などと思いなおしたり…少し複雑です。
 子供達のたくましさがとても観察できます。外国人の友達がたくさん作れているか?自分の意見を言えているか?口に合わない食事を翌日の練習のためにムリにでも押し込んでいるか…などなど。(今夜、みなみが食事を食べれませんでした。辛すぎるといって。ナンは辛くないから食べておきなといったら、あきたからといって食べないし…ちょっと心配)
 夕方、リッチーさんと少しお話をしました。来年、日本でこのトレーニングキャンプを行い、そして14&Uの大会を開く計画の事についてです。すると、彼は「それはいい!ボール・キッズ・トライアルも開こう!」と言っていました。井上コーチ、そういう話になってきていますよー。
写真は日本男子代表チーム3人プラス1人。みんないい表情しているでしょ!!

シャワーが水しか出ない問題、少し深刻です。自分のからだが毒ガス的にくさくなる前に水シャワーしますか!(女性にはない発想?)ま、昼間だったら問題ないのですが(とっても暑いから)、夜はとても冷えるので水シャワーしたら間違いなく風邪ひきそうなのです。
 今日、クリス・ケイチェル氏が午後、初心者のクラスを受け持ってレッスンしている光景を見ました。とても不思議な気分です。ドキッチ、フィリプーシス、ヒューイットなどなどを教えていたコーチですよ!!
 子供たちに、まだ、疲れは全くみられません。元気すぎるほど。
 そうそう、予選が行われる26日、27日にボール・キッズ・トライアルが行われます。うちのグループ4人は全員参加するそうです。無料で2週間ちかくオーストラリアに滞在できるわけですからねぇ。でも英語しゃべれないときついかなぁーとも思ったりもしてます。
写真は会場のカーナ・テニス・スタジアムのテニスコート。3面ずつ5つ並んでいて15面。その他に観客席つきのコロシアム、芝生のコートなどもありました。

 11月22日(火)晴れ
 男子ルームは全員とてもぐっすり寝ました。快眠快眠!心配したみなみも、体じゅうが痛かったのも、おなかも大丈夫。朝7:00にとオーダーしておいた朝食ができてきたのはやはり7:40。もう慣れてきました。8:10にホテルを出発、歩いてコートへ。
 8:45からランニング&ストレッチ開始。優也はナショナルの男子と2時間練習、はるみ・ななみ・みなみは9:00〜11:00まで木全がレッスン。12:00からクラブのレストランで昼食、木全、藤井監督は12:00〜2:00まで授業。
 デリーの昼間はとても埃っぽいです。日本の木全のクラブにある卓球場もほこりがすごく、腕立て伏せをすると手が真っ黒になるのですが、ここインドのテニスコート上も全く同じ状態です。1日じゅう練習する選手たちは、汗びっしょりになった所に、空気中のほこりがくっつくため、夕方は体がべとべとになります。インドの街中で早朝、よく打ち水をしているのは、このほこりをおさえるためでしょうか?日本は、今ではアスファルトが多くなり、打ち水の習慣は少なくなりましたが、アスファルトの少なかった昔はこんな風にほこりっぽかったのだろうか??などと思ったりしました。今日、ハードコートなのに、昼間、水撒きをするという不思議な風景に出会いました。

 昼過ぎに、リッチー・ギーさんからすばらしい話が来ました。明日、1時から1時間オーストラリアのスタッフが日本の子達に対して、特別レッスンをしてくれるというのです。しかも、この特別練習は毎日行われるという。なんという、すばらしい事。スケジュールが狂ったことに対して、しっかり穴埋めをしてくれたわけです。
そこで明日の午前中の練習は10:00〜11:00の1時間だけにしました。つまり明日のスケジュールは、10:00〜11:00練習→昼食→1:00〜2:00特別練習→休憩→3:00〜6:00練習 …ということになりました。
 今日の午後の3:00〜6:00のワークアウトはみなとてもがんばりました。ナショナルの3人と同じクラスに入り4人でやっていたゆうやはよくがんばり、ハードな練習を最後までがんばりました。沖縄から参加のみちるは少しばて気味で元気がありませんでした。はるみ・ななみ・みなみの3人も友達をたくさんつくり、楽しそうな笑顔をふりまいていました。
写真はリッチー・ギーさんと2ショット。後ろにちらっと藤井監督の姿も。

昼に、とてもうまい選手が練習していたので、、聞くと、18歳の男の子で名前は早口で聞き取れませんでしたが、ITFで最高26位までいったことのある、今年のジャパンオープンジュニアでベスト4に入った選手だそうです。
 ここ、カーナ・テニス・スタジアムは、インドのナショナルセンターで、観客席つきのでっかい、大阪のうつぼのスタジアムくらいのコートがあります。そして、コートはそれ以外にハードコートが15面くらい、グラスコートも1面ありました。オール・インディア・テニス協会のオフィスもあり、インドのテニスの中心という感じがします。トップ選手はいつもここのコートを使ってトレーニングしているようです。日本よりかなりしっかり強化が行われている感じですね。コーチ達のレベルも高そうです。
 下痢になっている子なし、疲れもあまりたまっている様子なしです。もちろん時差ボケぜんぜんなし。なかなかいろいろな事が良好です。嵐の前の静けさだったりして!!??

 インドの人たちの食事について。ヒンドゥー教の人々は牛を神と思っているので(だから町中を牛が自由に歩いているのかも)、牛を食べません(たぶん)。イスラム教の人々は豚をとても汚れているものと考えているため、豚を食べません。鶏肉はみな食べれるので、レストランでもよく見かけますし、売店でもサンドイッチなどによく入っています。しかし、これは、肉を食べる人たちのお話。こちらの人々は、基本的にベジタリアンとノンベジタリアンに分かれます。昼間ランチを食べているレストランはベジタリアン用のカレーが出てくるようです。そしてとてもおいしいです。きのうのチーズ入りのバターカレーは、インドで食べたカレーの中で一番おいしかったです。(チーズは豆腐のような感じでした)
 インド人はみな頭にターバンを巻いているというイメージが日本にはありますが(外国人は、日本人がみな着物を着て、ちょんまげだと思っているようなもの?)、ターバンをするのはスィーク教徒だけなので、、ターバンをしている人はあまりは多くないです。全体の20%くらいの感じですかねえ。時々、子供もターバンを巻いている子がいます。あるコーチは毎日、ターバンの上に帽子をかぶっています、ちょっと変な感じ。女性はみなとてもきれいな服を着ています。写真をとりたいのですが、なかなかチャンスがありません。
写真は通りにいたオレンジ売り。風情があります。

 明日はみな練習がんばったら、「たむら」という日本食屋さんに行って食べる約束を子供達としました。モチベーションアップ作戦!!
 ななみが部屋にきて「コーチ、携帯なくしちゃいました!」と爆弾発言。しかし、実は、帰り道で落としたのを、うしろを歩いていたゆうやが拾っていました。何かおごってもらうために、すぐには言わずに、事がおおげさになるのを待っていたようです。ななみはゆうやに日本食1食おごることになりました。
写真は町の野菜売り、なんでもこんな感じで売ってます。

11月23日(水)晴れ
 朝、女の子たちが部屋にやってきて「コーチ、バチッって爆発したような音がして電気が全部消えました。どうしましょう!?」の声で起こされました。いわれたとおり、男子部屋もまったく電気がつきません。真っ暗ななかで、出かける準備をしました。(ホテルの人に、夜までには直しておいてくれと頼んでおきました)ひょっとして、こんなことも日常茶飯事??
 ゆうべ、少し作戦を変えて朝食を7:30にとオーダーしてみました。どうせまた30分遅れて、8:00になるだろうなと思ってゆっくり寝ていたら、なんと、7:30ぴったしに、「朝食準備できました」と呼びにきました。いったい、どうなってるの?どうやら、ホテルスタッフの起床時間が7:00に決まっていて、それから仕事を始めるというわけかしら??どうもインドの時間はあつかいにくい。
 8:45にホテルを出発。コートで少しリラックスタイムです。(木全はインドの紅茶チャイでリラックス、はまってます)朝早い時間にコートに来ると、インドのトップ選手たちが芝生の上で、トレーナーといっしょに、コンディショニングトレーニングを毎日しています。そして、9:30くらいから11:30くらいまで練習しているようです。教はジュニアでITFランク4位になる(上の年代が抜けると、1月から)という子がいました。このあいだ、会田翔くんに楽勝したと言っていました。インドのデ杯選手たちと練習していました。
 表チームも、木全チームも10:00〜11:00で練習。12時過ぎにクラブのレストランで昼食をとり、1時からの特別レッスンにそなえました。

 1時からの特別レッスンの内容は不明です。木全、藤井監督はクリスさんの講義を受けていましたから。3:00〜6:00のワークアウトでは、上の年齢の日本の男子4人と女子3人はすばらしい経験をしました。ITFのトップ選手、インドのデ杯メンバー、フェドカップメンバーと一緒にずっと打ち合っていました。いろんな点がうまくいっていない分を、リッチーさんたちもうまくカバーして、満足してもらおうと思っている事が伝わってきます。はじめは心配していましたが、だんだん、well organaized(いい感じ)になってきました。いいことです。
 ホテルの料金が少しトラブっています。ATFの当初のインフォメーションでは1部屋1550ルピー(税込)となっているのですが、ホテル側からは1550ルピーの上に莫大な税金をかけて要求してきました。合計金額に10%上乗せした額にさらにまた12.5%を上乗せしてくるという。話がぜんぜん違うと、ホテルに抗議し、インドのテニス協会側に伝えました。今、調整してもらっています。
 明日のコートを10:00〜11:003面分予約しました。明日は藤井さんが銀行に換金に行くということで、日本人全員木全がみることになりました。明日も、午前1時間程度練習、午後1:00〜2:00特別練習、3:00〜6:00通常練習となります。
 
 クイックにホテルへ帰り、タクシーで日本食のお店「たむら」へ。ハンバーグ、親子丼、天丼、からあげ、天ぷら盛り合わせ、肉じゃが、などをみなで食べました。久しぶりに辛くないものを食べました。タクシーは行きも帰りもまあまあトラブルもなく、めでたしめでたしでした。

 ここでインドの気候について。インドのジョークに「インドには3つの季節があり、その3つはホット、ホッター、ホッテストだ」というのがあるそうなのですが、実際は雨季、乾季、暑季に分かれます。6〜9月は雨季、11〜2月は冬で乾季、旅行するのには一番のいい時期だそうです。実際、毎日、昼間は真夏のようですが、朝夕は涼しいです。寒いというほどではありません。そして湿気についてですが、まったくありません。タイもマレーシアもフィリピンも、空港に降り立った瞬間にねっとりとした空気が体にまとわりつき、夕方ホテルに帰ってシャワーを浴びてからそのあと食事に出かけると、帰ってきたころにはまたべっとりという感じだったのですが。
 しかし、ここインドのデリーには、それが全くありません。とっても快適な気候です。木全は毎日長いズボンは使っていません。朝夕、外を歩く時はうすでの長袖をはおります。ホテルの中では上下半袖。夕方は、5:30くらいから急激に寒くなります。日が落ちて暗くなるのがこのくらいの時間です。
 おもて日本代表チームの中で、選手と監督の間の関係が少しギクシャクしてきました。多少、ジェネレーションギャップが大きいようです。うーん、問題です。少し修復のお手伝いをしようと思います。まだ先は長いです。
 写真はお気に入りの1枚。

11月24日(木)晴れ
 今回の遠征はとてもよく眠れる。同室のゆうやとはるみが爆睡してくれるので、木全の眠りを妨げないからです。
 8:45にホテルを出発。早めに到着して会場でゆっくりしました。木全は今日もお気に入りのチャイを3杯。売店のおばちゃんは、私が店に入るとすぐに「チャイね」というようになってきました。1杯5ルピー(約12.5円)なり。
 午前の練習はナショナルの子たちと、木全チーム、まとめて全員の面倒を見ました。藤井さんは銀行へ換金に。もと(喜多くん)の体調が悪く、首筋に悪寒が走り、頭がいたいといっています。おなかは少し痛いけど、下痢はしていないそうです。風邪をひいたか、水にあたったのかもしれません。午前の練習はお休み、ずっと横になっていて少しつらそうでした。他の子たちはとても元気に練習しました。
 12:00から昼食。子供達は1:00から特別練習、コーチ達は授業。あとでピーターさん(ピーター・マクナマラさん、もと世界ダブルスランキング1位、マッケンローなんかと戦っていた世代です)が、言っていましたが、子供たちはとってもいいプレーをしていたそうです。もとは、この練習も休みました。
写真は元気だった時のもと。

 3:00からの練習は、もとは、はじめの15分間だけプレーしましたが、とてもプレーできる状態ではなかったので、ピーターがストップをかけました。藤井コーチがホテルで寝ているように指示し、1人で帰っていきました。みちる(金城くん)は、いつもふうふういいながらがんばっていますが、手足のまめにだいぶ悩まされています。彼に少し話をしました。遠征先で出会ったコーチが、大きな技術改良のアドバイスをしても、それは地元に帰って自分のコーチと相談した上で、とりかかればいい。言われた技術変更をかたっぱしからすべて実行していたら、自分のフォーム、自分のテニスがぐちゃぐちゃになってしまい、調子を落とし、試合に負け、自信をなくす。といった内容です。アドバイスの取捨選択能力を鍛えるのは、はじめて海外遠征に行った子たちが必ず直面する、いわば洗礼みたいなもんです。何回も遠征に行って、慣れている子たちには、もうすでにしっかりフィルターが出来上がっているものなのです。
 ちなみに、びっくりしましたが、10歳のななみの方が、みちるより、いいフィルターを持っている事を知り、たくましく感じました。
 こちらに来る前から想像していたのが、みごとに完璧に的中して、その結果、ゆうやもちび3人組も、ものすごいすばらしい経験をしています。女の子2人は友達の名前や住所、電話番号、メールアドレスなどを紙に書いてもらって、友達を増やし続けています。なかなかたくましくていい感じです。
写真は沖縄から参加の金城(きんじょう)みちるくん。とてもパワフルでダイナミックなテニス。ふだんはおとなしい少年です。

 夕食はホテルでカレー。ゆうやは注文したことのない、新しいメニューに挑戦!!してみました。しかし、あまりの、想像を絶する辛さに、1口で口から火を噴き、ギブアップ、食べるのはあきらめました。
 シャワーは毎日好調で、しっかりお湯が出ています。よかったー。
 まいが喉をやられて、ちょっと心配です。咳がひどく、声が出ません。インド特有のほこりと、空気のよごれのせいだと思います。風邪じゃないといいんですが。
 夜、子供達を4人集めてミーティング。インドのカースト制度についてお話しました。江戸時代、日本にあったような身分の差別であること。3000年の昔、北から白い皮膚をしたアーリア人という民族が侵略してきて、もともとインドに住んでいた、黒い肌を持つドラヴィダ人たちを征服したこと。皮膚の色で身分の階級をつけたこと。インドのお金のお札に顔がのっているガンジーさんが、一番下の位にあって、だれからもひどい差別を受けて苦しむ「不可触民」たちのことを「ハリジャン(神の子)」と呼んで、地位の向上を目指し、現在のインドの法律では、身分差別はなくなっていること。しかし実際には、依然として差別はいたるところに残っていること。下層の人々は、生まれた時から、やることができる職業も決められていて、自分の階層からはどんなにがんばっても、抜け出すことはできないので、「輪廻」の考え方を」強く持っている事、などなどなど…。
質問に答えながら20〜30分話しました。子供達はけっこう真剣に、そしておもしろそうに聞いていて、そしていろいろ考えていました。いい時間がもてました。日本人はとても幸せだということがわかったでしょうか。
写真はキャンプでの練習風景。コーチはこれはクリスさんかな?

11月25日(金)晴れ
 7:30に朝食。今日は午前の練習はお休みにして、ショッピングに行くことにしました。タクシーでコンノート・プレイスという有名な場所にあるセントラル・コテージ・インダストリーズ・エンポリウムへ。このお店は、旅行者に法外な値段をふっかけてくる心配の全くない、政府直営の物産店で、各地方のおみやげが多くあると本に書いてありました。ねぎったりの交渉がむずかしい子供たちを連れていくにはもってこいのお店です。行ってみると、なる程そのとおりで、ものすごい数のおみやげです。しかもすべて見た事もないようなインドっぽいものばかり。あまりのおもしろさに、時間があっというまに過ぎました。
 急いでマクドナルドでテイクアウトして、タクシーを拾い、テニスコートへ。もちろんインドのマクドナルドには、牛肉、豚肉をミックスしたパテはなく、チキンサンドと野菜バーガーを買いました。食べる前、子供達は「やっと辛くないものが食べれるー!」と言っていて、そして私が冗談で「インドのマクドナルドのハンバーガーはカレー味だったりして!」と言ったら、なんと、本当にカレー味でした。びっくり。
 子供たちは1時間の特別練習、コーチは勉強会(最終回)です。
あとで聞くと、練習では子供達はだいぶ疲れが出てきていたそうです。
 3:00〜6:00オーストラリアンオープン・トレーニング・キャンプ最後の練習です。まいはお休み。あとはみな元気よく最後までがんばりました。(金城くんも、だいぶばて気味でしたが、よく最後までがんばっていました)さちえのお父様がおみえになり、少しおしゃべりしました。
写真はおみやげ屋さんの前で1枚。

6:30からパーティーです。コーチも選手も記念写真と修了証をもらい、ごちそうを食べました。なんと、藤井さんだけかと思っていたら、私まで、オール・インディア・テニス協会からネクタイをプレゼントされ、感激してしまいました。子供達はオーストラリアのコーチたちから、帽子やら、ウエアーやらをせしめていました。
 夕食はパーティーで済ませたので、ホテルに帰り、シャワー&日記タイムしました。
ASIAN 14&U CHAMPIONSHIPは、日本人は何と全員本戦から。つまり、明日、あさっては予選なので何もなしになってしまいました。ボール・キッズ・トライアルは今回はインドの子供を4人選ぶということなので、みな出ないかと思ったら、何と、みなみとななみは出ると言っています。日曜日に出ることにしました。
 とてもキュートな小さなインド人の女の子の、お父さんと友達になりました。彼と娘はふだん自分のテニスクラブでプレーしているそうで、そこにはグラスコート16面、ハード3面、レッドクレーが3面あるそうで、招待してくれることになりました。チャンスがあったら明日、おじゃましようと思います。
 明日は9:00〜10:00でコートを予約しました。その梧の予定は未定です。みなで相談して決めます。

 ジャパンチームの女の子3人がやってきて、楽しく時間を過ごしました。気がついたらもう11時。急いで部屋にもどらせ、こちらも消灯しました。ところがここでこの1日は終わりません。
 11:45、すやすやと気持ちよく眠りについたころ、部屋のドアをとんとんたたく音がしました。何かと思ってあけたら、インド人が「水のトラブル、水のトラブル」といって、どかどか入ってきたのです。私の布団をどけて、裏口のような位置関係にあるドアをあけて、となりの部屋に入っていきます。どうやら、このホテルの全水をつかさどる、何者かが(貯水槽?)か何かがとなりにあり、この部屋を通らないとそこへ行けない様子。そういえば、初日、鍵を預けずにテニス会場へ出かけ、帰ってきたときに、「今日はとても困った、水がどうとかこうとか…」とか言っていたのを、思い出しました。しばらくすると、直径10cmくらいのホースが登場!部屋を横切り、(みごとに木全の寝ていた場所)表に止まっているでっかい給水車とつながり、水が流れはじめました。その間、もちろん全く眠れず。「いったい何分眠らせないで待たせる気だ?ふざけんなよ、こんな真夜中に!こっちはテニス選手で、コンディションを整えるのに睡眠がすごく大切なんだ。今すぐ部屋をかえろ!!」と、かなりマジギレした風」を装い言うと「あと5分、あと5分」と軽く言われました。結局、ホースがわが布団の陣地から撤退したのは12:30。そしてさらにすごかったのは、彼らが部屋から出ていく時、ひとことも謝らなかったこと。ひとこともですよ。「アイムソーリー」の「ア」もなし。あきれました。
おかげで、かなりの睡眠不足と不機嫌。そしてさらに、翌朝早くに(朝7:00)、藤井さんの「ゆうべから水がまったく出ない、どうなっているんだ!がおー!!!!」というホテルへの抗議の雄叫びでたたき起こされ、さらに睡眠不足!ダブルパンチをくらった気分でした。やれやれ。

11月26日(土)晴れ
 どなり声で目覚め、7:30に朝食。ねむい目をこすりながらコートへ。9:00〜10:00の予定でしたが、10:30くらいまで、軽い練習。みなみがきのう頼んだガットをショップへいっしょに取りにいきました。ガット代は149ルピー(370円)くらい。ガット張り代は60ルピー(150円)くらいでした。
 12:30にコートのレストランで昼食。
 午前の練習が終わったあと、オフィスの電話を借りて、お友達になったアメールさんの携帯に電話したら、午後、芝生のコートが16面ある自分のクラブに招待してくれるという。1:00くらいに拾ってもらい、移動しました。
 インドの首相の住んでいる官邸のとなりにある、とても広大で、奇麗で、すばらしいクラブに到着しました。芝生のコートでのプレーをみな堪能しました。手入れがいきとどいていて、おととし、フロリダのクランドンパークで遊んだ時とは全く違いました。イレギュラーがまったくない!!のです。相手がすべるスライスを打ってくると、それをスピンで返すのは一苦労。どうしてフェデラーとロディックはあのスピードでラリーして22球も続くのでしょう??グラスコートでプレイしていると、必ずボールボーイがついてくれてすべてボールを拾ってくれるのですが、何かとても妙な感じがしました。何か、自分がえらそうにしているような気がして、ちょっと気がひけました。プレーをしているのは階級の上のお金持ちたち。拾っているのは階級の下の人たち。私とアメールさんが組んで、ゆうやとアメールさんの友達が組んでダブルスをした時など、友達は、ファーストサーブがネットした時にボールボーイが拾い忘れると、すごい剣幕で怒ります。下の人たちを、当たり前のように奴隷のように使うことに、強い抵抗を感じながらも、私にできる精一杯のことは、ボールを拾ってもらった時に、会釈をする事くらいでした。
 そして、アメールさんが夜、自分の家にディナーに招待してくれるというので、それを聞いてみんなおお喜びです。
 グラスコートでプレーしていると、5:00ちょっと前に「カラン、カラン」と鐘の音が。プレー終了の合図です。夕方になると、露がおりて、足下がすべって危ないので、クラブが終了時間を決めてあるそうです。ボールボーイのサービスや、飲み物、食べ物のサービス(プレーをストップして休むとすぐに、紅茶や、サンドウィッチ、レモネードなどがやってくる)、そしてプレーしている人たちの横柄な態度(一部の人)から、なんか、イギリスのインド統治時代(植民地時代)のにおいを感じ、そして身分制度のにおいをぷんぷん感じながらグラスコートでの練習を終えました。アマールさんの家へ。
写真はアメールさんと娘さんたち。かわいいでしょ。

予想していたとおりの豪邸です。彼は36歳にして、職業はリタイアしていると言っていました。家族といっしょに過ごしたり、テニスや他のスポーツをしたいから、19歳から28歳まではものすごく働いた(貿易関係の仕事)のだけど、今は少し休憩している。また5年くらいしたら働きはじめる、と言っていました。たぶん1番上か、2番目の階級の人でないと、こんなことは不可能だと感じました。
 アメールさんのところの娘(9歳と7歳)とみなみとななみは仲良く遊びまくり、(←言葉の障害などまったく感じさせない!)ものすごいたくましさを見せました。私はインドへ来てはじめてのアルコール(テキーラ&ウォッカ)で、少しほろ酔いかげんで、日記を書いています。
 アメールさんとは、かなりいろんな話をしました。とても楽しい時間を過ごさせていただきました。こんな、現地でたまたま少しおしゃべりをして仲良くなっただけの人がこんな世話をしてくれるなんて事は普通ありえないことで、子供達にも、すごいありがたい事だと理解するように、言いました。
 タクシーでホテルへ帰ってくると、マジ切れを装ったのがよかったのか、すぐに部屋を変えてくれました。(ただし、しゅうくんがゲロをはいた、お部屋。そのあとはまだ壁にくっきり)今夜はぐっすり眠れるかもしれません。
 藤井チームは、ゆうべ、シャワーが浴びれなかったことに「冗談じゃない」という感じで、1日早くテニスコート内のオフィシャルホテルへ移動していきました。今夜はおもてチームの子たちとのお遊びが不可能になって、少し子供達は残念がっています。
 明日、オフィシャルホテルへ移動する旨を伝えました。快くうけてくれました。
 みなみとななみは、明日のボールキッズトライアルに参加しないことになりました。みんなでショッピングする方を苦渋の選択しました。
写真はアメールさんの娘たちの部屋で普通にあそぶ、たくましいふたり。

11月27日(日)晴れ
 7:30に朝食できましたの声で起こされ、起床。かなりぐっすり眠れました。朝食後、ホテルチェンジのため、お金を支払いに。料金が高すぎるので「話がちがう」と文句を言ったのはもう、数日前のことです。この事はすでに決着がついていて、双方納得の値段に話がまとまったのに、それが伝わってなくて、またふりだしにもどっての、お話くりかえし。はあ。30分かけてようやく支払いが終わって、タクシーを呼び、ホテルを移動しました。
 朝、そんなゴタゴタをしている最中、まいパパから電話。どこかの民家から電話をかけているという事です。つまり、もうインドには無事ついているという事です。まいパパは同じ県なので、時々、会場などでお話をしたりするんです。予定していた飛行機が欠航したといううわさが、さちえパパから伝わっていたので、少し心配していたんですが、よかった。「あとで、カーナ・テニス・スタジアムでお会いしましょう」といって話し終わりました。
 スタジアムの中にあるホテルにチェック・イン。木全はあいかわらず、ゆうや、はるみの部屋にエクストラベッドで入り込む(今回もベッドといってもただの布団、はるみが布団を希望したので、木全はベッド!やったぁ。)部屋は、今までのホテルから、もう少し無駄を省いたようなシンプルさで、木全は気に入りました。豪華さがまったくなく、必要最低限のものだけある感じです。アジアのどさまわりツアーでは、これくらいが、勘違いが発生しなくていいと思います!!
 私は少し体調を壊しました。少し風邪気味の症状で、やや下痢も。ついに洗礼をうけてしまいました。今日1日はおとなしくしている事にしました。部屋でうとうとしていると、まいパパさん登場!今夜のホテルが決まっていないという事で、「ベイクンス・クティール」(今朝まで我々が泊まっていたホテル)まで歩いて様子を見に行くことに。その後、パパさんはインド人の友達の家へお昼をごちそうになりに行きました。
 フィリピンから到着したニーニョとアキオと、日本男子4人、計6人をミックスして2面で練習。あいかわらずニーニョのテニスはすごいです!!
写真は芝生でのプレー!!気持ちよかったですねー。

12:00昼食、1:00〜3:30くらいまで練習、その後、4:00過ぎくらいにレジストレーション(出席届け出みたいなもんです)。ななみはインド人のプジャーちゃんという仲のいい子とダブルスを組んでもらう約束を自分でしてきました。そして、5:00くらいに、昨日今日と行われていたボール・キッズ・トライアルの結果発表式をみました。テストを受けた子供達もそうですが、親たちがものすごい、緊張の面持ちで、雰囲気がしーんとしていて、緊張感があります。リッチーさんの発表で次々に6人の子供が栄誉をさずかりました。なんと、びっくり、プジャーが選ばれ、大喜びしていました。はるみとみなみのダブルスペアは今日、みつからなかったので、また明日、引き続き探すことにしました。
 7:00夕食。その後、部屋でリラックスタイム。今日もサチエとヤヨイが遊びにきました。(マイはお父さんとインド人の友人の家へお食事に)
 明朝は7:00から早朝練習して、試合に備えることにしました。今夜は早寝です。
 だんだんインドの生活に慣れてきています。子供達は全員、うるさいほど元気。明日からASIAN 14&U CHAMPIONSHIP本戦の開始です。本番です!!
 そうそう、今日、みなみのシューズが小さすぎ、足が痛くてテニスできないというので、テニスショップでちょうどいいサイズのシューズを買いました。しかし、みんなみなみが12歳と聞くと、目をまんまるくしてびっくりします。

11月28日晴れ
 7時起床、7:30〜8:30に朝練。そのあと朝食。男女ともゆうべのうちにドローは作成済みと聞いていましたが、どこにも張り出されていません。さすがインド、やはりここでもいいかげんです。
 ドローとオーダーオブプレーは9時になっても張り出されません。が、試合は始まりました。今日、男子は2試合、女子は1試合です。
●はるみvsCHOPRA SOJIVくん(インド、11歳半、インド内ランキング12歳2以下00位、14歳以下400位)0-6,2-6
テニスの技術的にはまだまだいろんな事を学んで、できるようにしていく余地があります。基本的な事がまだまだ多くできていません。しかし、しかし、しかし!!すばらしい事もありますよー。例えば、この試合が終わったあと、対戦相手の子にダブルスを自分で申し込み、レジストレーションもいつのまにか自分たちで済ませていました。外国人とのコミュニケーション(インドでは我々が外国人ですが)とか、インドでの生活になじんできています。適応能力がすばらしいです。(誉め過ぎかしら??)
○ゆうやvsCHAWLA MANPREET SINGH(インド)6-2,6-1
ものすごい露骨で頻繁な嘘ジャッジをやってくださる、ありがたーい子が相手。あまりのミスジャッジに、ゆうやは頭にきたのか、ポイントするたび「カモーン!!」「バモース!!」の連続。ファーストセット終わったところで、みなみの試合に移動。
●みなみvsMALIK AARZOO(インド、10歳)0−6、6−7
ファーストセット、イージーミスが多く、0−6で落とす。もう少し、得意の深いムーンボールを多用した方がよかったかも、と思いました。見ていて、みなみの技術的課題がよーく見えました。遠征のおわりに、紙に書いて渡そうと思います。セカンドセットは、かなりくらいついていって、顔を真っ赤にしてがんばりましたが、あと1歩でした。

○ななみvsBHATIA ANKITA(インド)6−3、6−4
サーブの打ち方だけを見て、初心者っぽいとわかる相手。ななみは、やや一発ミスが多かったが、攻撃的にプレーしていたのはとてもよかったです。
●ゆうやvsABDULNOUR BROUNOU(シリア、8シード、14歳以下シリアNo.1)
ファーストセットはゆうや、サーブキープ1回、ブレイク0回、相手オールキープ、ブレイク2回。典型的な、すべてのサーブをキープして、相手のを1こブレークしないと、きつい相手。しかし、そういう考えがあってプレーしているとは、とても思えない状態で1−6。セカンドセットはいきなり、キープ、ブレイク、キープで3−0。開き直ってものすごい波状攻撃を展開。すべてまわりこんでフォアを決めまくるため、相手は少しキレ気味になる。セカンドセット、3−0から追い上げられてもつれたが、おしくも4−6。サーブキープ力の差が出ました。ゆうや3/9、相手7/9。試合後、話すとやはり、サービスキープに対する意識が全く足りません。そろそろ、男子のテニスに入り込んでほしいのだが、まだまだ男の子のテニスの域を脱していません。
 みなみも、ダブルスペアを無事ゲットしました。明日はななみだけシングルス、ダブルス。他の者はダブルスのみです。
 日本チームは、しゅう君余裕の2回勝ち。もと、まさかの初戦ファイナル負け。みちる、タイのNo1と対決、おしくも敗れる。女子、サチエとヤヨイは余裕勝ち、マイは辛勝でした。
 試合後、またおみやげやさんへ行き、そのあと日本食を食べにいきました。明日も朝早くから練習するため10:00消灯。と、思ったら、はるみの毛布がないので、フロントに「1ブランケット、プリーズ」と言いにいかせました。しかし、10分たっても、20分たっても、持ってこないので、はるみにもう一度言いに行かせました。「1ブランケット、プリーズ、ナウ!」。そうしたら5分後に持ってきてくれました。はるみもどんどんたくましくなってきています。このところコートでも、ほったらかしにしているのですが、すべて自分でしっかり行っています。(ただし、時々アホな時あり)

11月29日(火)晴れ
今日も朝7:30から練習。はるみ、ななみ、みなみの3人で練習、ゆうや、アキオ、みちる、ニーシャ(マレーシアNo1の女の子、外見ビーナスみたい)の4人で練習。
●ななみvsNEESHA THIRUMALAICHELVAM(マレーシアNo1第4シード)
よくがんばりました。すばらしいショットも何本か決まったし。「どうせ、こんな強い子に勝てるわけない」とかいった、あきらめの気持ちは微塵も見せません!元気を失いません。オーストラリアで見た、悪い試合とは全くちがっていました。成長したね!!!
 やよいは第2シードの体の大きなインドの子に負け、サチエはあぶなげなく勝ち。マイも少し手こずったそうですが、勝ち。しゅうは第2シード相手に、出だしは悪かったが堂々の勝ち。
 みなみのペアの子とその兄さんたちが、早朝に練習をしていました。ボールはありえない程真っ黒。木全のクラブの雨の日用ボールの方が100倍きれいなくらいのボールを大切に使っています。お父さんはみすぼらしい服を着て、はだしです。ボールを入れているのはビニール袋。ひょっとしたら、最下層の子かもしれないと思いました。ぶかぶかのシューズを履いているのはたぶん、お兄さんのおさがりだからだと思います。テニスで活躍してお金をかせぐという夢があるのかもしれないと思うと、少しうれしくなってきました。テニスコートでは「おまえらはここに入れないよ」という差別はないように感じました。彼女は10歳で、シングルスの時のサーブは、すべてアンダー・サイドスピン・スライスで相手を前へおびき出し、パス、ロブで困らせるという戦いを見せていました。相手がうまくて負けましたが。
 写真はみなみとテジャスィニちゃん。

ダブルスが一斉に4つとも始まったため、ゆっくり1つ1つは見れませんでした。
●みなみTejaswini2-6,0-6サチエ、マイ
日本No1,No2おペアから2ゲーム奪ったのは、日本に帰ってからお父さん、お母さんに自慢できるね!!テジャスゥイ二ちゃんのアンダーサーブも時々決まっていました。
●ななみPOOJAvsVATWANI,MEHAK(第4シード)0-6,4-6
相手は2人ともシングルスでベスト8に入っている、まあまあうまい子。
プジャーとがんばったが、1歩およばず。
●はるみCHOPRAvsS,KSHITIJ1-6,0-6
がんばりましたが、少し実力差がありました。いろいろ勉強になった…はず。
●ゆうや、みちるvsCHUMPETCH,TANCHAINANT(タイ、4シード)3-6,2-6
なかなかのいい対戦でした。サーブにもストロークにも、ボレーにもリターンにも、とてもプレッシャーがかかります。結局、ややテクニック的に劣るゆうやたちの負けでした。
 もう少し、しっかり細かく見れるとよかったのですが、何ともコートが離れているし、スコアボードはないしで、ちょっと観にくいものがありました。
 もと、しゅう組負け、(監督にしっかり説教を受けていました)、やよい組勝ち!!
幸運なことに?!(不運なことに?!)、全員シングルスもダブルスも、お亡くなりになってしまいました。明日、予定していた飛行機に乗って帰れます。すごい木全の予測能力です。!!!(みんな、くやしがれよー!)明日の飛行機のリコンファームを済ませました。なぜか、はるみの予約がなく、ななみが2人いました。
写真はななみとプジャー。

 各国の選手たちと、みんなだいぶ仲良くなってきました。とてもいい雰囲気です。誰が誰に惚れているとか、そんな話でもちきりです。
 マイがプールに落っこちました。とってもドジです(失礼!)(木全は落ちなかったもんねー)。お父さんにしかられていました。他のみんなは大喜び!!!
夜は各自リラックスタイムにしました。
 木全は、子供達に内緒で、いそいそと夜のデリーの街へ出かけました。マリオットホテルのお向かいにある、アーユルベーダのホスピタルへ。アーユルベーダというのは、どうやらインド風の健康法や、自然食品関係、あるいはマッサージなどの混ざったものらしく、(いいかげんな知識なので、みなさんあまり信用しないこと)少し興味がありました。…が…、ちょっと期待はずれ。ごっつい2人組の男に左右からガシガシやられ、ぜんぜん気持ちよくないー…!!残念!喫茶店でコーヒーとサンドイッチを買って帰りました。みな、もう寝ていました。
 明日も、朝練して試合を見たいと4人ともいうので(なんという、みあげた心…涙)、そうすることにしました。
写真はプールに落っこちたのを、笑ってごまかすマイ。

11月30日(水)晴れ
 やや、寝坊しました。コートに着くとななみとみなみはすでにボールを打っていました。アップもせずに!!←あんたたちはテニスプレーヤー??それとも週末にだけ楽しくテニスを楽しむOLさん?という皮肉たっぷりの言葉に、2人はランニングからやり直しました。「Young developping athretesたちにgood habitを教え込んでいくことがchampionをつくりだすことにつながりますbyクリス・ケイチェルさん。」
 ななみ、みなみ、はるみで練習。ポイントを行い6連勝したはるみは木全から賞金100ルピー(約250円)をゲット!!(変なものを買うなよ!)
ゆうやは、ニーシャと練習したあと、ブルーノ(シリアの子)と、かなりたくさん練習。シューレース(靴ひも)のスペアは遠征の時にはバッグに入れておくといいね!!
 シングルスはさすが、クォーターファイナルとあって、いい勝負がいくつかありました。(いくつかはイージーゲームでしたが)
男子○MANUJA(1シード、インド)vsブルーノ(シリア)
  ○CHUMPETCH(タイ)vsBHAMBRI(インド)6-2,6-3
  ●ニーニョ(4シード、フィリピン)vsSITARAM(6シード、インド、もとを敗った子)
  ○しゅうvsPARANJAPE(インド、5シード)6-2,6-0
女子○さちえvsSADI KIM(1シード、シリア)6-3,6-1
  ○ニーシャvsMEHAK(インド、8シード、ななみたちときのうダブルスした)
  ○まいvsMALIK(インド、みなみと1回戦であたった子)6-1,6-0
  ○NAIK(インド、2シード、やよいをきのう敗った)vsVATWANI
その他、練習マッチ
ななみ0-6MAKKI DIANA(シリア)
みなみ6-2,6-2はるみ
ななみ6-4はるみ
ゆうや3-0やよい
ゆうや0-2さちえ
ゆうや6-7みちる
ゆうや6-0SIRASALA SURYA(インド、テジャスウィ二ちゃんの兄)
みなみ?-?テジャスウィ二ちゃん
これにてインドでの全練習終わり。みな、とてもがんばって練習しました。インドのコーチにおみやげを買えるお店を教えてもらい、タクシーで買いに行きました。20分間のおみやげタイムです。ホテルにもどって荷物をまとめ、チェックアウト、タクシーに乗りカーナ・テニス・
スタジアムを後にし、空港へ向かいました。
写真は空港へ向かうため、タクシーに荷物をのせ、記念に1枚、まいパパ撮影。

 ふと、ウインブルドンーオランダツアーの時、ラケットを1本なくして帰ってきて、親にしかられた子がいたなーと、思い出し、その本人を見ながら「おい、もうホテルに忘れ物した人、取り戻せないよー。ラケットおいてきた人なんかいないよねー!??」すると、その本人のN、「あ、ガット張りのおじさんに1本預けたままだー!!」
ガーーーーーン!!タクシーはUターンしてテニススタジアムへ戻り、ラケットも無事ゲット。Nは、他のみんなにかなりぶーぶー言われていました。あぶないあぶない。
 空港に着いて、おみやげを買い、サブウェイのサンドイッチを食べて、一休み。今回のインドツアーの感想を全員に書かせました。
 木全のインドの国についての感想。この国に来ると、日本で自分がやっている人生を一度ふりかえって見ることができるような気がします。神経質な人には耐えられないような事が多いこの国ですが、私にとってはそんなのは別に大丈夫です。戦前の日本にタイムマシンで逆戻りしたような、なつかしさのある生活(戦前を知らないのに?)。現代の最先端の文明の利器が全くない質素な生活。ぜいたくとか、便利とか、豪華とかいう事から全く正反対の位置にある国。(しかし、裕福な人たちは、ものすごい裕福。)人間は、時に裕福な外国人などにはお金の額をごまかしたり、いいかげんなずるをするが、基本的には、素朴な、優しい、純粋な人間が多く、のんびりしているように感じた。時間にルーズな事が許せない人には、この国を旅行するのは向いていないかもしれません。そして、インドの人たちはとてもユーモアのセンスが高いです。
 例えば、今日、いつもすべての事を何でも手配してくれる信頼すべき人物ナルシンさん(デリーテニス協会のヘッドコーチ)に、少し冗談を言ってやろうと思い、「ナルシン、ものすごく大切な、重大な頼みがあるんだ!」と切り出しました。このあと、「キャンデーを打っているマーケットを教えてくれ」と、大して重要でない事をいうところに、このジョークの意味があったのだが、相手に先手を打たれた。「何だ、ヒロ、トイレットペーパーがほしいのか?」(笑)こんな感じである。
 ナショナルコーチのガジェンドラさんも、(昔、彼は髪の毛ふさふさ、ひげぼうぼうだったが、今はぼうず、ひげなし)カメラで私と写真を撮ったあと、「お前のカメラはこわれている!毛が写っていない!!」
写真ははるみのダブルスペアと対戦相手。毛は写ってます。はは。

 子供たちの生活について。これだけのカルチャーショックをみな、どう受け止めたのかわからないが、パニックにもならず、すぐにとけ込みました。特に出発3日前にパスポートができ、初海外のはるみにとっては(他の子たちは何回目かの海外)、ものすごくショックだったはずです。文化の違いという概念が、はじめて生まれたことと思います。ことさら子供達には、考えるチャンスを奪わない様、少しつきはなし気味の生活をしました。(マァいつものことですが)特に後半は、いろんな事を、コーチに聞かず、自分でできるようになり、成長のあとを見せました。
 そして、特に小さな3人にとっては、本物の日本代表チームのみんなが、とってもかわいがってくれ、仲良くなり、その子たちのものすごいプレーを身近に見ることによって、テニスの見方が違ってきたように感じます。自分たちもこの子たちみたいになりたいという気持ちがめばえるのには、もってこいの環境だったわけです。
 だれ1人として体調をこわさず、(下痢したのは私だけ!)他人にあまり大きな迷惑をかけず、楽しく過ごせた今回のメンバーは、ものすごいグレートでした。文句なく。
 最後に、インドでお世話になったコーチ達、リッチーさんをはじめとするオーストラリアンオープンのスタッフたち、藤井監督と日本代表チームの6人の子たち、まいパパ、さちえパパ、アマールさん、他の国の選手たちとコーチたち、その父母のみなさん、そして日本で待っている今回遠征に参加しました4人の子たちのご両親、そして私のクラブで自主練習をしていたジュニアたちと、その父母のみなさま、クラブオーナーのおじいちゃんおばあちゃん、おとなの生徒のみなさん、本当に多くの皆様に感謝してこの日記を終わりにしたいと思います。
 へたくそな文章、最後まで我慢して読んでいただき、本当にありがとうございました。
                        2005年11月 木全宏之
写真はやよいとみなみ、究極のいい表情だあー。
このあと、帰りの飛行機がいっしょだった、まいパパ、おみやげ紛失事件あり、傷は浅かった!!はは。