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無観客試合?

FEDERER, Roger(SUI) def RUBIN,Noah(USA)
7-5 6-3 7-6(3) 2RD
18 Jan.2017
AUSTRALIAN OPEN 2017
Melbourne Park Melbourne VIC
Australia
Photographer/MANO,Hiromasa
©MANNYS PHOTOGRAPHY of Tokyo
mannys@mannysjp.com

写真は懐かしのシリーズ。しかし現ツアーがまともに行われていないので、どこのサイトも懐かしですね。
オーストラリアも錦織君など感染者が出た飛行機に乗っていた選手は大変なことになっており、全く練習はおろか部屋から出ずにプロが大会に備えるなんて前代未聞。しかし、世界へ行けばどんなことが起こっても対応するしかないし、それが「大会」であり「選手」です。
できることにベストを尽くしてくださいね。
この調子じゃあオリンピックやったとしても大変な大騒ぎになるでしょうねえ。

日本は各地で緊急事態宣言が出ましたが、前回とは違い今回は東京でもテニスコートは閉鎖にならず、公式戦も堂々と行われており、このままだと色々な全国大会も開催される感じです。まあテニスでの感染リスクは少ないということでしょう。
よって、沖縄、岐阜、千葉白子の大会に関し、この状態が続いても開催をする方向で行きますので、エントリーの方もよろしくお願いいたしますね。
前にも書きましたが、前向きに守っていきましょう。しっかりマスク手洗いでしっかり笑顔でテニス!。いずれ握手できる日は来ます。

アカデミーの登録多数ありがとうございます。いつ参加する時でも登録していればその登録番号と名前だけの情報で結構ですよ。
週末の練習会やミニ大会など混み合うことが予想されますが、基本的に登録していないと難しいですのでご注意を。参加費の集金も、全部当日スタッフに預けられても、大金ソワソワして白子温泉にもゆっくり入れませんので。

いよいよクラブハウス兼寮の設計段階になってきました。超楽しみですね。バーベキューなどアウトドア得意な保護者の方々アドバイス待ってます。

さて昨日の続き。ロジャー君はジュニア時代ダメダメ星人だったことは有名ですが、小さな頃よりミスの少なさ、この1ポイント、この試合、この大会、この夏… 何とかちゃんに勝つ… 全国大会に… などなど、目の前のことに集中して「絶対に」と思ってプレーすることは世界中誰しも、コーチも保護者も同じ。勝ちたいに決まっている。
ではどこが違って世界基準とそうでないかの差が出るのか?。一つの要因として、ミスを恐れずにどれだけ質の高いプレーをするかどうかです。40−0ではなく、大切なポイントでね。

ものすごく分かりやすい例を。体操やフィギュアスケートなどの採点競技では、自分の目指す舞台では、何年後、ミスなく「レベル●難度」のプレーをしなければ勝てない、と分かっているので、それを必死で練習し、試合でももちろんプレーし、決まるかどうかで実力が決まります。ですから日頃の練習でも、出来ずとも小さな大会でもそれを繰り返して自分の目指すところからブレない。
何度も何度もミスします。転びます。テニスと違って大怪我するし、痛いです。
それを何千回も繰り返して、できるようになったものが檜舞台へ。紀平さんが言っていたように、勝っても次の世代の選手の技に勝つために4回転を… という循環。

テニスの場合、あまりにも競技人口が多いし、前に書いたように超個人競技なので練習も試合も目指すところも自由すぎ、小大会に出まくって日本の地域エリアの大会に出場を目指すレベルの選手でさえウインブルドンを夢見るようなお花畑の天国です。
そして皆、そのいつも知り合いのナントカちゃんに勝つため、次の試合に出るため、当たり前ですけどミスしないテニスになる。低年齢であれば低年齢なほど。
しょぼ〜い球打って、ボッコリ打ってきた相手がミスし、「カモ〜ン!」と叫ぶ、親も喜ぶ… というのが典型だと思いますが、全日本ジュニアですらほぼこれですよね。

もちろん、皆がプロを目指しているわけではないでしょうからそれは大変結構なことです。が、お花畑からウインブルドン目指している、と思うあなたは4回転目指しているんですよね?。200kmのサーブ打とうとして練習してますよね?。大事なポイントですごいプレーをしようとしていますよね?。

もちろん身体が小さければスピードやパワーはないでしょうが、そのようなプレーが前のコラムで紹介したカルロス・アルカラス君の動画などにはありますし、すごいプレーをしようとしているので凡ミスも非常に多い。結構雑なプレーも多いし、あまり必死で走らないのも特徴かな。
そう、結構さっさとポイントも試合も諦めるジュニア時代を送ったトップ選手も何度も見てきましたし、試合放棄… なんてのもよくある話。意外と大雑把で日本なら大激怒されると思うことも多々。

しかしね、こういった才能を感じるジュニアの試合ってね、見てて面白いんですよ。凡ミスの中にも何かあるんですよね。
「前は西洋かぶれだ」というご意見も昔いただきましたが、もう10年以上前の台湾のワン大先生なんて痺れましたねえ。プロでは成功しませんでしたが。

テニスが面白ければ人は見ます。他人も。つまり客も来ます。
日本にはテニスを見る文化がない… というのも間違いではないと思いますが、じゃあ僕が電車に乗って全日本を見に行くかというと、仕事でもない限り行きませんね。
「無観客試合」という処置は日本テニスには必要ない、という表現は当たっていると思いますが、多くの人が見たい、ミスでも見たい、負けても見たい、というプレーをしている選手が、その夢を叶えるような気がしますね。

あなたの指導する選手が親戚やコーチ以外の人が足を止めて見入るようなプレーができるように、皆を唸らせるような凡ミスができるように、導いて行くのが世界を目指すレベルの育成ですよね。

たぶん続く

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