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都会のテニス

懐かしい25年前の裏庭で遊ぶお子さま写真。

テニス専門誌に連載している時には締め切りに追われる小説家の如く… 失礼、漫画家の如くギリギリで書き上げていたわけで、まあ文章が速いのが自慢でした。
今はせっつく人もいないのでのんびりと。… もうちょっと頑張って書きましょう。

さてキッズテニスカップ福岡大会のギャラリーも完成。多分全員制覇。見るたびにランダムに順番が変わるこのシステムは非常に優れていて毎回新鮮ですね。アルバムの曲順、画廊の絵の順番など、いかに重要か分かる。
テニスの練習、話す順番、試合の作戦、スケジュールなども重要なんでしょうね。同じことをやっても順番で印象が変わるかな。
とにかく、勝とうが負けようが時が経てば良い思い出。輝く子供たちを見てください。

フロリダ遠征は順調に準備中。ただこの円安と航空料金の高騰で経済的に厳しいわ。オーストラリアはもっと深刻で、航空料金さらに高い。参加希望者の方々には予想される料金と参加の是非をメールしていますのでお返事お待ちしております。オーストラリアも航空券を買わなければなりませんので。

来年のイベントスケジュールは考え中。今年とほぼ同じになるかな。

さて久しぶりにコラムらしきことを。ちょっとためてましたので。
関東に来て改めてジュニアテニスを取り巻く諸問題があまりに多いことを考えます。もちろん今までも世界中からお悩み相談はありました。(匿名の方には一切返信しておりませんが)しかし、首都圏、人口密集地、つまりは人もクラブも多い、大会数も多いところは、本当に子供のテニスのためになるのかどうか、と思います。
田舎の方では関東などの大会数の多さを羨むご家庭もありますが、公式戦?と呼ばれるジュニア大会だけで年間なん試合あると思いますか?。何百とあり、つまりは同じ週に多数の大会にエントリーしてドローが良いものを選び、その他の試合は捨てる、つまりはエントリー費も捨てる、なんて普通。ランキングを上げるためにチャート表を作り、ポイントを数え、親は必死で車を走らせ送迎する。これが都会のジュニアだそう。

そして地方よりもはるかにジュニア育成に重点を置く、つまりは経済的依存度の高いクラブ、コーチが数多く存在し、かなり高額な取引の中親もコーチも頑張っているわけで、しかしながら、もちろん都会の子が地方よりも強いかというと今やほぼ逆。多分テニス人口密度から言えば関東地区から日本国内レベルでも上位選手が出てくる確率は、田舎よりもはるかに低い。たとえば12歳以下が九州からは3人、関東からは10名以上全国に出場できますから、条件は同じはずだけどね。
つまり、都会で物凄く頑張っている親やクラブ、コーチの労力、時間、お金の分、国内レベルでもそれ相応の結果は付いてきていないという現実があるわけです。

そこそこ田舎であればコートはほぼ無料状態だし、親が教えたり無償でコーチする人もいるし、試合数は少ないので無駄はないし、友達と練習試合もし放題。もちろん人が少ないので戦う相手は限られますが、関東で他のクラブの練習に参加してはならない、なんていう決まりがあるところは同じでしょ。
うちの白子の練習会も、もちろん技術指導はしませんが制約がある子も多く、写真はなかなか撮りづらい。

この問題はまず関東協会がダブル、トリプル… エントリーを禁止する、つまりはケチな収入源を放棄することから始めなければならないし、選手全体の風潮が変わらなければならないでしょう。
本来、テニスとは楽しい遊びであって友達を作るもの。ランキングやポイント、親の見栄のためにするものはありません。

都会ならではのクラブ移籍の問題も大きいですね。僕にも苦情や嫌味、移籍先情報などたくさん来ますが。
正直なところ、何度も移籍して、つまりはコーチ、クラブに不満があって良さそうなところに変わっても、そんな選手が強くなった話はまったく聞きません。隣の芝は青く見えるのです。
田舎の良いところとして、そもそも移籍などの邪念が起きる条件が少ないこともあるでしょうね。

子供たちは都会も田舎も純粋で良い子ばかりです。… 時々嫌味なやつも生きているか死んでいるかわからないくらいおとなしい子もいますが、それなりのコーチならば皆等しく子供たちを見ています。

うちの子は嫌われている… という話も聞きますが、間違いなくそれはあなた、親が嫌われています。
僕はコーチであり親です。当然単に保護者として預けることもあります。今日はコーチとしての立場で書きますが、テニスコーチとて仕事です。これをしっかり全うできないと生活費が稼げないし、女房子供を食わせていくことができません。
一人の親目線で何を文句言っても、ただ自分の子供のために皆の時間を浪費しているだけで、クラブ全体を見る立場から言えばどうなのか。もしもこれがあなたの仕事場で起こったことならば、あなたは一体何を思うのか、ここを考えなければなりません。

つづく

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