ネイプルスにあるエミリオサンチェスアカデミーで行われた USTA 大会、tour 56 にとっては初戦となりましたが、13名がチャレンジした(一平捻挫)10、12、14、16歳以下全て優勝という珍しい嬉しい結果に。写真はこっちを見てね。
書いたようにレベルはあまり高くないものの、難敵にしっかり勝てないのがなかなか日本人。そこをしっかり勝ち切ったことはすごいことだし、どんな大会でも優勝は優勝。そして負けてしまった選手も立派に全力で頑張りました。
宮澤紗希乃は11歳になったばかりながら16歳以下にチャレンジ。UTR7以上の強敵でしたがファイナルタイブレークでマッチポイント3回凌いで優勝。
初戦としては上出来すぎる感じでしたが、これからも精一杯頑張れるようにサポートしたいと思います。
さて久しぶりにコラムらしきことを。
ジュニアに限らず「選手のコーチ」というものは、結果出してナンボ。よって本番の試合を見なければ日頃の練習もできません。よって、世界が舞台であればそこにもコーチは行くわけですが、役目として、テニスを教えるなんてことはほんのちょっとしたこと。
重要なのは遠征の計画を練り、準備し、運転手を務め、通訳を務め、交渉し、料理し、時には大喧嘩し、くどく人生を語り… 選手が結果を出せるように頑張らなければなりません。
もちろん、遠くへ行けばお金もかかり、才能関係なしに大金持ちの子ばかりを面倒見ているコーチは大丈夫でしょうが、そうでないコーチは節約のために相当の経験と知力が必要で、収入にはつながらない苦労をすることになり、そういった覚悟も必要。今年は特に経済的に厳しいですもんね。
今回フロリダには50名を超える日本ジュニアが集まり、10名以上の引率コーチが頑張りますが、皆それぞれの目標に向かって SNS では見えない苦労をしながら過ごしていることも知っておきましょう。
指導者目線で申し訳ないですが、選手の育成するのは料理と似ています。
平凡な素材をとても美味しくするのは料理人の腕。悪い素材をそれなりに美味しくするのも同じ。
素晴らしい素材を素晴らしく美味しくするのも料理人の裁量。
が、ここで難しいことが。
当然、最高の素晴らしい素材はそれなりに扱いが難しく、ほんの少しの火加減ミスでも料理は終わる。
このことを世の指導者の皆さんはしっかりしていきましょう。
テニスは単にゲーム、遊びです。楽しくなければやる意味なし。
ただ、人生かけて遊ぶんですから、今という時を無駄にしないよう、選手もコーチも頑張りましょう。