昔から態度だけはデカかったさやかは身体もでかくなり、プロとして頑張。いけよー!。
ジュニア時代、それなりに注目されても全員プロとなれば全くの無名からスタート。同じような世界の1000人以上の坩堝を勝ち抜かなければなりません。
小さい頃、ジュニア時代、その時にその世界で勝ち抜くテニスをしているかどうか。目の前の試合に勝って全日本を目指すテニスをしていると「そこ」を後悔することになります。
この年代は面白い女子選手がたくさんいるので誰かグランドスラムに届いてほしいものですね。みなさんも注目。
さてこちらはギャラリーのように毎日練習と観光とイタメシと快晴温暖で順調。日替わりで良い練習相手も来てくれ、マネージャー爺ちゃん大活躍。
さて、たくさんの質問をいただきますのでここで一度に。何で全日本に出ないの?…
まず、テニスのジュニア育成といっても一人一人全て道は違うので一概に我々が行なっているようなやり方が良いとか悪いとか判断することはできません。
まず、本気の目標はどこなのか?。
これを明確にし、通る道筋を考えるのですが、海外に行けは強くなり、日本ではダメだ、なんてことはもちろん皆さんの周りを見てもそんな単純な理論は成り立たないことはお分かりのはず。
kids-tennis.com が行なっている海外遠征の意味は大きく二つ。小さな頃から視野を世界へ広げ、グローバルな人間として成長することを助け、テニスの世界でチャレンジするのなら、その第一歩を助けるということ。石井さやかのように。
我々の遠征は全部行っても年半分ですが、完全に家族で移住する選手もいれば、アカデミーに入ったり、年中大会を回ったりしてほぼ海外生活のような選手もいますね。
が、実はこういった現象、多分松岡修造君がジュニア時代くらい、つまりは今から30年前?くらいがピークで、今は相当に少なくなっているんですよ。
当時はアメリカが最強で皆フロリダに行ったんですが、日本のジュニア大会などに重きを置く家族もコーチもいなかったし、今のように国内大会を必死に回る家族なんてのもいなかった。
つまりはテニスをする家族のほとんどが世界、プロへ向いていたんですね。
何で今のようにものすごい数のご家庭がものすごいお金と時間を使って関東ジュニアを目指すようになったのか不思議です。
ま、それぞれの考えで日本国内、あるいはどこかの国のトーナメントを回るも良し。小さい頃から世界トップレベルで戦うも良し。自分の責任で行動しましょう、というところでしょう。
しかし、特に今回のような低年齢ジュニアの大会に参加する場合、どんなレベルでも気をつけなければならないのは「結果」。日本一になろうが世界一になろうが、自分は、うちの子は天才… なんて勘違いしてはいけないし、将来グランドスラム間違いなし… なんて思ってもいけない。だって過去の歴史を見れば必然ですね。特に親注意。12歳以下チャンピオンなんて単に思い出です。
その年齢、レベルでのみ勝つテニスをしてはいけないし、勝って自惚れてもいけないし、逆に「次も勝たなければ」とプレッシャーを感じてはいけない。
言うのは簡単ですが、そこんとこ自分では難しい。よって、我々のような業界では「そこそこ勝つ」(ベスト8、4くらいか?)くらいがちょうどいい、という妙な常識があるんですね。
勝てないと自信が持てないし、勝ち過ぎると勘違いが起こると言うこと。
もちろん我々もたった1大会のためにここまで来ましたからそりゃあ勝ちたい。
しかし皆強いし、ドロー運もあるので「そこそこ」勝てば御の字というところ。
じゃあ何でそんな「御の字」くらいのために大遠征するのか、というと、全ては将来のため。世界のテニスの流れを知り、吸収し、自分たちの方向性を決め、10年後に全盛を迎えるときにどうなるか未来創造をするのがコーチ、親の役目。「世界を目指す」というのであれば、これは必須だと僕は思うから来ただけのことです。
もちろん、これは数十年間に渡って貧乏と借金と大迷惑をかけながら僕が積み上げて来た実績と人脈と経験があって、たくさん助けてくれる人がいてこそできることですが、そういったことも、常に自分が実際に動いているからこそ広がってきたものであり、ここでこうやってこの文章を見ていても、誰もサポートしてくれる人は見つからないという現実を理解することからまず始まるわけですね。
書きましたが、僕は実家がお金持ちではなかったため、親切な(馬鹿に同情した)周りの赤の他人の方々に助けられ、たいそうな大迷惑をかけてここような経緯に至っているので、偉そうなことが言える立場ではありませんが、ここまで来たらその皆さんのためにも世界で活躍する育成を今後も行っていきたいと思っています。
明日はいよいよ大会がおこなわれるフランス、オーレーに移動じゃ。