現在 kids-tennis.com としては我々の14歳以下ヨーロッパ遠征チーム、そしてちょっと別行動でチーム米沢にお世話になっている横村優希コーチ引率のチーム、そして小林大祐コーチ引率の12歳以下、そして今年もお馴染み10歳世界大会スムリクバボウル出場のチームと、何と4チームもそれぞれの目標に向かってヨーロッパ遠征中。
EVENT のページからギャラリーもアップしてますので見てね。詳しい情報が知りたい方はfacebbokの方にそれぞれのコーチがアップしています。
さて残念ながらイギリスではライバルに負け、そしてどういうわけかダブルス優勝した紗希乃。ちょっと嬉しいけどかなり悔しい… そして財布に厳しい物価高…。
もちろん連続で大会にはエントリーしているんですが、マネージメント、スターウィングも、チェコのデイビッド・コテーザも、同じこと言う。次大会キャンセルして「海へ行け」…
本当ね、この辺りの感覚はあまりに真面目な日本、あるいはアジア的と全く違うわけで、そりゃあもちろん「今」たくさん練習し、いっぱい試合をすれば自力ついて成績は上がる可能性が高い。
しかし、彼らプロのプロ選手を育成する人間から見れば、WTAでどこまでいくかが重要であり、ジュニア時代に体も心もすり減ってしまうようなことをして、将来成功する可能性が低いことは明白であり、特に、アジア地域に多い悪意味での師弟関係で、厳しい練習をコーチから、親から怒られながら長々とやることが良いこと、という感覚とは全く違う感性で動いているということでしょう。
確かに紗希乃は練習時間も同年代より少ないし、練習の半分は冒険のようなことばかり。きっちり固めてミスしないテニスには厳しいのが今。
もちろん、何が正しい、とかの論理ではありませんが、ボールを初めて打った時、めちゃ楽しかったですよね。またすぐにテニスしたいな、と思った。
その感覚を忘れてはいけないと思います。コーチも親も。
さて海といってもどこぞよ、ベオグラードに戻り、8時間走ってモンテネグロのTIVAT。最高の海。… お子様には物価高など関係なくていいよね…
3日間まるまる休み、モンテネグロの大会に出場しているチーム米沢に練習にちょっと入れてもらって同年代と楽しく練習。芝からクレーに逆戻り。1週間7日中テニスは4時間だけ。
そして次週セルビアのNISで開催されるテニスヨーロッパ16歳以下にチーム米沢の皆さんと参加します。
16歳以下といって驚かないように。当たり前ですが、15、16歳の優秀な選手は全員ITF、もしくはWTAに出ているので、テニスヨーロッパの16歳以下のレベルは高くありません。ただデカいので、苦戦はするでしょう。
ただね、ここ数年書いていますが、世界的なインフレ、物価高はご存知の通り。ま、我々日本人はプラス円安で大変なんですが、その影響は世界のジュニアテニスにも大きな影響を及ぼし、昨年はヤングスターシリーズ、14歳以下の花形大会でも誰でも予選出場可能。スーパーカテゴリーでも。
つまり、皆遠征費が高くてテニスヨーロッパに参加しなくなっている状況がどんどん加速しているということ。その昔であれば皆とんでもないレベルだったんですけどね。
12歳の上位選手は14歳に出場し、14歳の上位選手はITFへ。ITF上位は賞金のあるWTAへ。と、遠征費の無駄を少しでも少なくするように皆遠征を選んでいるということでしょう。
誕生日が遅い紗希乃はITFに出ることもできないので、今はこの舞台で頑張るしかない。