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Junior Orange Bowl 2024

今年のフロリダ遠征はIMGとこのジュニアオレンジボウルとの間がなく、非常に遠征しやすい感じで、特に費用的に助かりました。
フロリダ半島北部、ブラデントンから南部の大都会マイアミまで移動し、年齢ごとに会場に分かれ、そして残念ながらカットオフのために出場できなかった選手のためのローカルトーナメントと別行動のため、各チーム大変なスケジュールの上、さらにこの時期雨が多く夜明け前から夜遅くまで引率コーチは休む間もなく大忙しで練習、観戦、運転、料理、説教、雑用と休む間もなし。
各チームのコーチお疲れ様でした。

今年はヨーロッパ、アジアからも参加者が多く、レベルもなかなかの中、うちのチームは頑張って健闘。ダブルスは残っているのに雨の中断とフライトスケジュールのために帰国せざるを得ないのは残念でしたが、この時期アメリカはクリスマス大移動なので仕方なし。
成績的には十分。将来に繋げていきましょう。

昨年12歳以下シングルスで準決勝で負け、3位だった紗希乃は強豪全員固まった第1シードの山。14歳以下ヨーロッパチャンピオンなど、世界中からかなり集まった実力者が早々潰し合う序盤となり、そこをどうにかこうにか打ち抜けて決勝へ。相手は前週IMGで鬼の壮絶撃撃ち4時間マッチ、ファイナルのノーマルタイブレーク12−14で負けたウクライナ、ソフィア。
すでに ITF3勝、お母さんは元プロ選手で現在ナショナルチーム監督、ヒッティングするお兄ちゃんはATP選手、今はフロリダのアカデミー在住でバリバリのバリバリ。
ちょっと緊張してしまったソフィアに対して度胸だけはウインブルドンレベル紗希乃。いつもそれなりのところで負けているので、8歳から海外修行の末、5年で初のメジャービッグタイトルとなりました。おめでとう。… 128ドロー、7回連続勝つのは大変だったでしょう。

まあこれについては色々と言えますが、まず、もしも本当にグランドスラムに出場するプロ選手を目指すのであれば、ここはただの練習試合です。同年代とお互いに競い合って勝ったり負けたりする。
結果は全く重要ではないし、将来性もまだまだ見えません。ただ、どんなテニスを目指し、頑張っているのか、を評価する材料にはなります。何度か書いているように、多額の資金を必要とするジュニアテニス活動をサポートするよう、そして彼らもビジネスで動いている各エージェントの皆さんは「そこ」を見ているわけで、今回も大会序盤、つまりは序盤で負けてしまう大きな才能を見つけるために目を凝らして動いているわけです。テニスが素晴らしすぎて負けるのもいますから。
紗希乃は有り難くもすでに大きなサポートを受けているのでさらに結果は関係ありませんが、その辺の余裕もあったかもしれませんね。

日本、もしくは諸外国でも、勘違いしている方々は国内ジュニア大会やオレンジボウル、もしくはITFジュニア、などを目標にしているわけで、そのレベルで資金を動かしたり、テニスの練習をしていてもグランドスラムまで行くのは相当大変です。
我々コーチも無責任なことはせず、しっかりと目標に合った練習、スケジューリングをやっていきましょう。
何よりも「テニスの大きさ」が重要でしょう。

ま、偉そうなことを書いてもこの結果が全盛期… と言われないように我々も頑張ります。

最後に、勝って、『頑張ったね』というのは僕は非常に嫌いです。負けたら頑張ってない?…
選手もコーチも親も、そして相手も一生懸命頑張っています。頑張っていない人はいません。
負けたらなんでしょうか?…
人生うまく行くことばかりではありません。
何度負けても立ち上がり、立派に最後まで頑張れる人間を作るためにスポーツはあります。

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