毎日灼熱の暑さとスコールを繰り返すスリランカ。ヨーロッパ、アジア地域からの選手も多く、難敵ばかりでしたがどうにか出場2大会優勝。UTR、WTN から見れば楽勝のように見えますが、学校の運動場のようなコートと環境の中で12連勝するのは中々大変。
ポイントの低い大会なのでランキングはまだ1000番を切れませんが、これから始まる ITFジュニアの戦いに向け、良いスタートが切れました。
tour のメンバー、一平、えゆは一生懸命頑張って少ないながらもポイント獲得。あきひろは最終戦ラッキールーザーからの準々決勝入り。それぞれが幼いながらも人生賭けて戦っております。
日本のテニスシステムに慣れていると分かりにくいのですが、ITFジュニアはプロの大会と同じく、自分の意思で世界中どこの大会へも出場でき、取ったポイントの上位数大会の合計でランキングが決まるため、出れば出るほどランキングは上がるシステム。よって、日本選手でも経済力があるご家庭は1年中世界を周り続け、目標を達成しようとするわけで、何度も書いているように、ランキング100位以内に入ってグランドスラムジュニアに出場しようなどと思えば、普通に年間1000万単位のお金がかかります。
これ皆さん最初に知りましょう。
じゃあ経済力がなければどうするか?。地元大会で素晴らしい結果を出し、少ないチャンスをものにするしかありません。才能が有ればその後はどこかのマネージメント会社が面倒見てくれるでしょう。
日本で言えば、地域の J30 で優勝し、ジャパンオープン、スーパージュニアで優勝すれば良いわけで、つまりは圧倒的な力があればいいんです。そのチャンスを作るために様々な動きがあります。
男子の場合、18歳まで ITFジュニアを目標に頑張れば良いのですが、女子の場合、プロを目指す選手はもう14歳くらいからプロ大会で活躍し始めるため、実力と才能ある選手は賞金のない ITFジュニアに出なくなり、当然レベルは下がるので男子よりもはるかに女子の ITFジュニアはレベルが低いという事実もあり、男女平等ではありません。
男子の方が厳しいとも言えますが、女子の方が全てにおいてスピードが早いため、非常に難しいとも言えます。
まあ、日本国内、いやいや世界でも国内システムにおける国内トップへの道は簡単明瞭で分かりやすいのですが、このジュニアのあたりは僕ら専門家でも中な難しい。失敗して才能が消えてしまうなんてたくさん見てきました。
女子選手の場合、ITFジュニアを目標にして、グランドスラムに出てもプロへの道が用意されているというわけではないということですね。
特にジュニアを指導するコーチの皆さん、選手育成と謳っておきながらより詳しい道筋をご存知ない方が多すぎます。余計なお金を使ったり、大きく遠回りしたりしないよう、才能に見合った目標を設定するよう、資金に問題があれば才能に見合った解決策を見つけるよう、ぜひ頑張ってください。
どんなプロ選手だってジュニア時代保護者とコーチが一生懸命頑張ったわけですからね。