またまた今年も夏のヨーロッパ遠征 tour 74 が始まりました。「73」は前に決まっていた来月出発の10歳スムリクバボウルに出場する遠征で、今回はテニスヨーロッパではなく ITF を中心に回るんですが、世界中で行われており、アジアや僻地で勝ちやすくポイントが取れる地域、大会を選ばず、世界で一番厳しいヨーロッパ、しかもフレンチオープンジュニアに照準を合わせて世界中から18歳以下のトップ選手が集まるこの時期に日本から一緒に遠征してくれる仲間は見つからず、たった一人の tour 74 となってしまいました。
まあ、コーチ1、選手1、というのも慣れていますが、このところの世界的物価高騰は著しく、経済的にも大変厳しい遠征となっています。
ドーハ経由でベニスへ飛び、我々のマネージメント会社スターウィング副社長のトムさん運転でクロアチア、ウマグまでドライブ。
1週間、時差とクレーの調整、練習して再び運転してもらってイタリアへ戻り、第1戦 ITF200 が行われる北イタリアの綺麗な田舎町、サルソマジョーレ。
ITF は大会のグレードが前回出た最低のスリランカ「30」からグランドスラムジュニアの「1000」まで分けられており、200 は中間くらい。しかし紗希乃のランキング1000番くらいでは出場できるかどうか分からないので今回はワイルドカードで出場。現地でもう一人のエージェントファビオとも合流。
ファビオはこの大会の創設に関わった世界的レジェンドエージェント。
毎日美味しいイタメシ食べ過ぎて体重を気にしながらの戦いでしたが、ドロー運悪くシングルスもダブルスも2回戦第1シード。しかもその15歳ドイツ選手は素晴らしい才能の持ち主で、単に ITF ランキングかではなく、本物の WTA トップ選手になる可能性あるタレント。
ものすごいスピードの撃ち合いで奮戦しましたが残念ながら敗退。ドロー運良ければもっと上に行けたはずですが、まあまあこんなすごい選手と戦うためにここまで来ているので、この悔しさをバネに今後頑張っていきましょう。
小さな町の小さなクラブ(たった3面)の小さな大会ですが、ファビオをはじめ、長老たちの目覚ましい活躍が見られ、選手のため、地元の子供達のために多くのスポンサーを集めることができており、そこが全く日本と違うでしょう。
こんな小規模な大会に世界トップの製薬会社が堂々スポンサーしているなんて本当に素晴らしいと思います。
昨日は地元の子供達のためにワイワイとレッスンも行われ、ワイルドカードをもらった紗希乃もコーチとして参加しましたが、次世代を育てようという小さな町の意識にも感激しました。
次は同じイタリアの Prato。今回は自力で予選に入れたのでワイルドカード使わず。がんばります。