ロンドンから北へ3時間。過去2回出場しているボルトンの近くですがいつも真冬なのでこのシーズンは初めて。サッカーで有名なマンチェスターでの ITF 30 に参加しました。緯度が高すぎてこの時期は暗いのは5時間くらい。
グレードが「30」ということで他にランキングが高い選手もおらず、残念ながら第1シードとなってしましましたが、常日頃から芝慣れしているイギリスの選手と接戦も多く、大変良い経験となったシングルス優勝、ダブルス準優勝でした。
単複決勝はもう何度対戦したかという韓国系イギリス人のロージーちゃんと。
ITF には色々なルールがあり、その一つに年齢出場大会制限というものがあります。
その昔、あまりに若い選手がプロの世界で稼ぎまくって、選手も親もおかしくなってしまった事例が多々あり、それを防止するためにも年齢によってジュニア大会も出場できる大会数を制限するというものです。
紗希乃は年末産まれなので、誕生日までに出場できるのは10大会。残りは4大会。年齢が上がるにつれて大会数も増えていきますが、この13歳の大会数で260位まできましたので、まあ十分上出来と言える遠征になっていると思います。
ITF ランキングは獲得したポイントの上位6大会の合計で計算するので、たくさん出場すれば優位。紗希乃は後4大会でどこまで上げれるのかですね。
さて、多くの日本のジュニアの皆さんに質問。
今たくさんの日本ジュニアが世界中を回って ITF ポイントを稼いでいますが、なんでそんな田舎… つまりは強くない地域の試合ばかりを選ぶのでしょうか?。
「勝ってポイントを稼ぐため」「ヨーロッパなどでは勝てない」
と皆さん言うと思います。
ポイント稼いでどうしますか?。ランキング上げてどうしますか?。
ただ記念に、大きなジュニア大会、グランドスラムジュニアなんて出れればいいや… と言う感じでしょうか?。
テニスは超個人競技であり、目標も自己幸福度も全て個人で違いますが、もしも万が一、プロになってグランドスラムで活躍しよう、などと思っている選手、親、コーチがいるのであれば、強いところで修行しなけれな強くはなりませんよ。
そこで勝てなければもうプロ選手にはなれません。
高いお金と時間を使って頑張っているジュニアの皆さんは、それなりの自己満足のためでしたらそれはそれでよろしいと思います。
まさかと思いますが、親ならまだしも、プロのコーチが世界を目指すために弱小地域を回るなどと言うことは、たとえ自分の生活のためだとしてもやってはならないことです。
本気で戦うのであれば正々堂々、一番強いところへ行きましょう。