三木、大阪、と続き韓国の WANJU で ITF 出場。今回の大会はアジアンクローズド、アジア国籍を持った選手しか出場できない、つまりはヨーロッパ選手権のような、つまりはアジア選手権とも言える 300 グレードの大会。来年の全豪ジュニア出場を目指して18歳以下のアジア強豪が集まります。こんなに近くで大会が続き、変な感じ。
ITF ジュニアは1年間合計で各大会、成績に付けられた点数の出場上位6大会の獲得点数を総合計するので、ものすごいお金を使って世界を旅し、たくさんの数を回った方が有利なのは当然ですが、過去の若年層の選手の問題、13、14歳くらいで世界トップで活躍して… そして色々と問題を起こす、という過去の反省から、ITF、WTA は年齢による出場制限を設けており、紗希乃は13歳の現在、最高 ITF 10大会にしか出場できず、ノーポイント、ノーランキングだった3月のスリランカからヨーロッパと頑張り、このアジア3大会で打ち止め。誕生日が来るまで次の大会には出場できません。
しかし、この8ヶ月間で順調に成績を残し、今週の最終ランキングは151位。グランドスラムのワイルドカードを使えるイギリス人でもアメリカ人でもフランス人でもオーストラリア人でもないのに13歳でここまで来た選手はなかなかいないでしょう。非常に順調に来ているということですね。
来年の全豪ジュニア本戦に出れるかどうかはまだ分かりませんが、皆さんに応援していただけるように頑張ります。
「ITF」ってなんですか?… と聞かれることもありますが、日本では皆さん当然の「全日本」やインターハイを目指す道ではないわけで、分かりやすく言えば、県、地域、全国、と実力を上げて上がっていく先、そう、つまりは日本という国を飛び出してアジア、世界に勝負する大会です。なので、日本上位に入っている選手であれば当然と言えば当然。自然な流れなのに日本のテニス関係者の方々は中々飛び出せないということなんですね。
ただし、何度も書いているように世界を回るわけですからお金がかかります。グランドスラムジュニアを狙うのであれば年間1000万以上必要でしょう。
ご家庭や親戚で資金が準備できる方は良いですが、そうでない場合、スポンサーや支援してくれる企業、財団を探さなければなりません。
テニスの実力を上げると同様に、そういった下準備をする必要があるということです。