
イベントのお知らせばかりが優先になっていますがまずはそのお知らせから。年寄りのコラムよりも実益はあるでしょうし。
まずは第75回となるキッズテニスカップが年末クリスマス大会として我がアカデミー、ノアテニスアカデミー千葉白子で開催されます。要項見て是非参加して下さいね。「的当てクリスマスプレゼント大会」もやります。もちろん毎回の如く空港送迎可能。
そもそもうちの大会は他に宣伝もしませんし、忙しい日本ジュニアのスケジュールもあって「出たい!」と思ってくれる子が全国、あるいは海外から集まってくれているわけで、参加人数は多い時から少ない時まで様々。そもそもボランティア大会なので収支は関係なく、少人数で赤字でも破産するまで行います。
ただ、これから日本は加速度的に子供が少なくなりますので、ビジネスとして展開するクラブ、アカデミーなどは苦戦確実。
日本のテニス全体をどうにかしなければなりませんね。… これは後記。
次にオーストラリア遠征。コロナの時に中断しましたが、過去20年以上続いていることの遠征は2026年正月に出発し、グランドスラムを20回以上優勝した伝説の選手マーガレットコートさんの出身地、ウォドンガ、オーブリーで行われるオーストラリア協会公式国際ジュニア大会2大会に出場し、メルボルンへ移動してオーストラリアオープンを観戦するという夢のような遠征。
写真はオムニコートに見えますが、なんとウインブルドン並みにぎっしり詰まった天然芝で、これが50面以上あり、10歳以下からオープン、大人の部まで年齢を問わず参加できます。
引率コーチも楽しみにしている遠征ですので皆さん参加してね。キッズテニスカップからの流れ参加も可能です。
さて戻って日本テニス。
僕が日頃携わっている選手の育成、というものはそもそも世界のテニス全体の中でなんの役割なんでしょうか?。ただの「夢」以外ありません。
実際に全てを作っているのはテニス愛好家の方々であり、テニスを観戦、あるいはテレビで観戦してくださる皆さん。その皆さんがテニスをやったり道具を買ったり試合を見たりテレビを見たりしてお金と時間を使ってくれるからこそプロテニス、ジュニアテニスは成り立っています。
そうですよね。誰もグランドスラムに興味がなくなればチケットは売れないし放送権料も売れないし道具も買わなければメーカーもテニスコート、クラブも潰れ、スポンサーもお金を出すメリットがありません。
つまり、テニスによって動く経済がなく、ジュニアの育成にも誰も興味がなくなるということです。
世界レベルで考えれば、毎回のグランドスラムには数百万人の観客が押し寄せ、スポンサー料も賞金も上がる一方。テニスというスポーツは全盛を極めています。
日本は?… 今回、東レを観戦に数日行きましたが、やはりほとんどの観衆は高齢層。これは何度か書いているように1970、80年代の第2次テニスブームでテニスを楽しんでおられた方々ばかりで、若い世代は非常に少ない。つまり、もう10年もすれば観客半分以下ですよ… ということです。
これは実際正確な統計で、長年テニススクールでレッスンしていた我々のデータによるもの。昔はたくさんいた「テニスやってみたい!」という若いビジネスマンやOLの初心者あまりには少なく、高齢の上級者が継続するばかりで、大変結構なことですが当然徐々にいなくなる…
現在はどうにか錦織圭、大坂なおみの活躍でちょっと前までジュニアデビューがいましたが、ここからは… 漫画、アニメ頼りになる悲惨な状態でしょう。
Wowow のことも書きましたが、有料サイト一択になったことによってテニスファンは見やすくなったと思いますが、テニスをほぼ知らない層の一般視聴者の目に「テニス」というものが全く入らなくなったということ。テニスやってみたいな… と思うキッカケもない。
これは Wowow にも問題で、高齢化とともに視聴者も減っていくということ。自身のためにも、日本テニス界のためにも、権利のある映像を一部民放に開放してはどうかと思います。
それがテニスに興味のなかった方々にテニスの素晴らしさを紹介し、次の世代に繋がっていくでしょう。
無論こういったことを考え、行動するのは日本テニス協会の仕事ですが、無力な以上、民間の地道な努力や大きな仕掛け人の力が必要ということでしょうね。