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全豪 vs コロナ

オーストラリアンオープン始まりました。
新聞などは文字数の関係で「全豪」と表示しますが、どっちがいいですかね?。全豪は日本的ですが、2文字一眼で分かりやすいので便利な気もしますね….
ま、とにかく、そんなことより無事に最後まで開催されることを祈りましょう。

こんな写真の風景もコロナ時代にはお預けになっていますが、これよりもちょっと前の時代には18歳以下のジュニアの部よりもグランドスラム本戦の方が若い選手が活躍した時代がありました。
トレーシー・オースチン、アンドレア・イエーガー、パム・シュライバー、ガブリエラ・サバティーニ、モニカ・セレス、ステフィ・グラフ、ジェニファー・カプリアティー、などなど、10代前半から世界にトッププロ、グランドスラムで堂々と戦う姿は恐ろしいもんでしたね。

現在はWTAのルールも変わり、若くして多くの大会に出ることができなくなったこともあり、そして時代の流れかずいぶんと顔ぶれは老けてきた感じですが、是非本気でプロ選手(世界レベルでの)を育成しようと考えるコーチ、保護者、選手自身に基準として覚えていただきたいのは、男子と女子では色々な意味で全く段階が違うということ。

例えばこの年齢。女子の世界では14歳でグランドスラム優勝もあり得ます。実際の記録は15歳?、ヒンギスが全豪勝ったのは16歳だったよね。それくらいに女子の選手は早熟であり、体格、体力、技術、精神力、全てにおいて年齢はあまり関係ない。日本人でも、雉牟田明子、沢松奈生子などが中学生で全日本優勝してますから同じ。
男子の世界はそもそもグランドスラムは5セットマッチということもありますが、全てにおいて年齢で差がありすぎ、ティーンで上位へ行こうなんて世界レベルでウルトラ天才でもない限り無理。

そう、男子は女子の3倍難しい、ということも何度か書きましたが、じゃあ女子は簡単かというと、確かに競技人口も世界的に少ないですが、ご存知のようにテニスって女子の世界では世界ダントツに稼ぐスポーツ。大坂なおみちゃんのびっくり確定申告でしょう。
つまり、世界の男の子たちがサッカー、アメフト、野球、バスケット、などなどに憧れて運動能力の高い子の実数が減った段階でテニスを選ぶのに対し、まあ女子のレベルは異常に高い。それもあって低年齢でも大人に勝てることもあり、簡単か?、と言われてもそう簡単には言えない。

そして当然、かなり小さい頃からそういった段階を踏み、中学生くらいには目標としているトップ選手、つまりは県の国体選手を目指しているならそれくらい、国内のプロを目指しているならそれくらい、グランドスラムを目指しているならそれくらいのレベルに達している必要があり、練習、練習試合、もちろんそのレベルの大会に出場し、互角以上に活躍する必要がある。
つまり、女子の場合、相当に小さな頃から日々それ相応の練習、練習環境、スケジュール、資金、コネクション、などを用意する必要があり、もちろん「その世界」のプロの知識はもちろんのこと。

「うちの子はプロになれますか?」という質問は嫌というほど聞かれますが、そもそも「プロ」というのはどのレベルのプロなのか?。お金を払えば誰でもプロ登録、プロ選手になれますけど。

言えることは、日本のジュニアレベルで毎日毎日練習し、皆が出るポイント大会を家族でせっせと回り、全日本を目指し、そしてグランドスラムに出場する!、というのは、100%無理とは言いませんが、それこそ世界トップレベルの天才な才能を持ち、数え切れないほど訪れる幾多の分かれ道を親が間違わずに進み、世界レベルに行くタイミングを逃さず、自分を信じ切って頑張っていければ可能性は残っているかもしれません。

もちろん、土居美咲ちゃんのように、中学になって日本トップになって初めて海外遠征に行ってプロ選手として世界で活躍している女子もいますが、これは正直相当に遅い方。日比野菜緒選手もそうですが、小さな小さな下部大会からじわりじわりと上がってきたこの二人の努力と才能は素晴らしいと思います。

僕は意外と手堅い方なので、小さい頃から世界トップ選手の中に放り込んで勝手に強くなってもらう方式を選びますが、誰のために頑張る、とか必要ない超個人スポーツですので、ご家族で納得のいく方法、レベルで頑張っていけば良いでしょう。

お金が… と言う人もいますが、もしもその子に本当の才能があれば、必ず出してくれる人、もしくはスポンサーは見つかります。

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