tour 60 は毎日写真アップしてますから見てね。
バルナでの時差とクレーの調整を終え、車で2時間くらいの同じく黒海沿いの街ブルガスに到着。
さすがはテニスヨーロッパ14歳以下カテゴリー1、ホテルもしっかりしているし歓迎パーティーではブルガリア伝統ダンスなど、他国から来た選手たちを楽しませます。
ここも初めてきた大会なのでオフィシャルホテル滞在。日本やアメリカと違い、洗濯機がないところが多く、この期間は諦めて懐かしの手洗いかよ…。
しかし、まあ14歳以下のトップ選手が集まる大会なので負ければすぐに移動… と思っていたらびっくり。紗希乃が第3シードにアメアラレのネットプレーで打ち勝ちベスト4に。
明日準決勝は第1シード、ここにも何度か登場している30年来の親友デビッドコテーザ、そう、出会いでは二人とも大したことないジュニアを教えていた彼はどんどん偉くなってトップ選手を教えるようになり、ウインブルドンもクビトバと2回優勝。もはやテニス王国チェコでもトップのトップのコーチとなっていますが、そのデイビッドが時々指導する… つまりは将来トップ選手になる可能性が極めて高いルーシー14歳が相手なんですね。… なんでこんなブルガリアまで来てるのかな…
よって、必死に頑張って良い試合をすることが目標ですが、できれば動画も撮りますので見てね。11歳でここまで来れば十分でしょう。
さて、ちょうど日本でも14歳、12歳の全国大会が。
果たして日本の全国選抜とテニスヨーロッパカテゴリー1ではどっちが強いのか?、という考え方は面白い。
もしかしたら現時点では日本選手の方が強いかもしれませんね。
しかし、この二つには誰にでも分かる大きな違いがあります。
テニスヨーロッパでは記念Tシャツなど売っていません。笑
そう、この大会に出ている選手たちは全員この大会を目標にしていないし、来年も… なんて思うはずない。できれば2度と帰りたくないし、勝敗とてあくまでプロ選手になるためのチャレンジ期間であり、この大きな集団の中から誰がトップ選手になるのか?、誰がウインブルドン、フレンチで優勝するのか?、数年後に誰が一番成長できるのか試しあっている、それがテニスヨーロッパであり、元世界のテニスの中心を作ってきたシステムなんです。
誰も自国のジュニア大会など重要視しません。
tour 2 オランダ大会のスタッフが、来年も… という我々に対し、涙目で「もう戻るな…」というシーンのことをコラムに20年以上前に書きましたが、大会のスタッフや関係者は、巣立つ子供達を見送る役目に徹して頑張っているんですね。
全日本を目標にしている選手はそれは結構です。
しかし、周りの親やコーチはもちろんこの事情を知って適切な指導をしてください。