クロアチア遠征隊総勢5名は、6月16日の夜に日本を発ち、イスタンブールを経由して約23時間でクロアチアの首都ザグレブに翌朝の8時半に到着。レンタカーを借りて、まずは300kmのドライブで、最初の目的地であるザダルに向かいました。
私が最初にクロアチアを訪れたのは、コロナ禍が過ぎ去ろうとしていた2021年。その後、毎年、いろいろとお世話になっている方がお住まいのこのザダルを活動拠点として、その他、各地域で民泊施設を利用しての「自炊生活」を基盤にしています。クロアチアを南北に移動して、大会参加や観光などで4~5週間、約2,000kmを走行します。
今回の遠征では、『スムリクバボウル/Smrikva Bowl (https://www.smrikve.com/smrikva-bowl/smrikva-bowl-tournament/)』と『ドゥブボウル/Dubrovnik Bowl(https://tenisdubrovnik.com/dubrovnik-dub-bowl/)』の2大大会に加えて、2年ぶりにクロアチアテニス協会主催大会に出場します。『スムリクバボウル』の申し込みには、要項に記されているさまざまな手紙やビデオの提出に加えて、過去の出場選手5名からの「推薦状」の添付が必須となっております。『ドゥブボウル』はフリーエントリーです。
今回のザダルでの最初の仕事は、税務署訪問です。クロアチアテニス協会主催の大会に出場するためには、クロアチアの公的な手続きをする上で必要な『OIB(Osobni Identifikacijski Bro)』の取得が必要となります。日本のマイナンバーのようなものです。2021年からそのようなシステムになっており、当初はウェブ申請が可能でしたが、基本資料の原本提出が必要になったことから、現地窓口での申請となっています。
OIBの申請には、①申請書、②本人と保護者のIDとその公証文書(公証役場での英文認証)、③委任状の3種類の書類を揃えて現地窓口で提出して、OIBを発行してもらいます(無料)。大人本人であれば、申請書とパスポートがあれば受理してもらえます。(因みに私は、今年初めて取得しました。) OIBを取得すると、事業の立ち上げ、不動産取得などの権利が得られます。
クロアチアテニス協会(Hrvatski Teniski Savez)への登録(10歳以下は登録費用無料。1年間有効)には、①現地での所属クラブ(知人経由での所属登録依頼<無料>)、②現地のスポーツドクターによる健康診断書(同意書と問診票の提出必要)、③日本のかかりつけ医の英文健康診断書(運動適性を証明する血液検査含む)の提出が必要です<診断費用: 50€) 。
スポーツドクターによる健康診断は、ほぼ全ての競技のプレーヤーに毎年義務付けられています。トップレベルの選手であればまだしも、低年齢の子供たちに義務付けられていることで、長期的な「スポーツと健康」への国家的な取り組みの真剣さを感じます。毎回お世話になっているスポーツドクターの診療室には、今まで見たことが無い膨大な書類が山積みとなっていました。
こうして、日本で約1ヶ月半をかけて準備した各種資料を携えて、2日にわたって税務署とスポーツドクターを訪問しての手続きが終了。
次は、テニス協会への登録作業です。まず、協会の窓口に連絡して、①所属クラブ名、②OIB番号、③健康診断書、④パスポートコピーを提出して、『個人データ作成』をしてもらい「協会登録番号」をもらいます。その後、自分でホームページ(https://hts.tournamentsoftware.com/)に入って、「基礎情報(ID、パスワード、住所、メールアドレス、電話番号)」を入力します。そして、確定作業が済めば、大会へのエントリーが可能となります。
最初に述べた2大会は、「各国のトップレベル」の選手たちが集まる大会ですが、クロアチアテニス協会は、中央部、北部、西部、南部の4地域に分かれての活動を行い、全国大会につなげています。
それぞれの地域で開催されるローカルな大会では、それぞれの地域の子どもたちとのテニス以外での交流も楽しめます。
まあ、こんな登録作業の準備を参加選手のご家族と1ヶ月以上にわたって行ってきています。
Kids-tennis.comが行ってきている他に類を見ない「10歳以下の遠征」は、『MRE THAN TENNIS』をモットーに、テニスでの交流以外に、大会での交流をきっかけとした地域文化との触れ合い、海外での生活や行動での注意点、日常生活での各種の自己管理などの将来に向けての経験の場を提供してきており、「子どもへの教育機会」のみならず「親への教育機会」としての一定の評価を得てきております。
(続く)
SHINICHI SUZUKI * 鈴木眞一