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UMAG 休日

1ヶ月以上に及んだイギリス滞在を終え、ちょっとベニスに寄り道してお船に乗り、毎回恒例のウマグ休養週。
これで3ヶ月以上頑張った tour 74 ヨーロッパ遠征は無事終了です。
結果、振り返りなどについては帰国後後日。
今回はFacebook に書き込んでいる問題についてここでもまとめて紹介しますね。

テニスヨーロッパ、ITF などの大会を回っているとディレクターに良く呼び出されます。
これはいつも同じ理由。
「君ねえ、ナショナルスクワッドの申請メールが出てないよ。コーチの宿泊や食事、お金払わなきゃなくなるよ。早く出して。」

つまり、大会側として、当然この選手とコーチは実績があるので日本テニス協会のナショナルチームだろうと思っている、もしくは、そもそも他に日本人もいないので、協会から連絡すればナショナルチーム扱いになるというどこの国の選手でもみんな使っている方法を日本に連絡して使いなさい、ということ。ホテルから言われることも多々。
以前紹介したように、事情を説明すると、ブルガリア協会のようにわざわざ公式文書で「このチームを日本代表として招待する」と連絡してくれたりするんですが、もちろん日本テニス協会の答えは同じ。NO。宮澤紗希乃はナショナルチームの選手ではないし、松島徹はナショナルコーチではないから。

無論、そんなことは最初から気にせずマネージメント会社、スポンサーの力で動いている我々には問題ないことなのですが、この世界的物価高の中、資金で苦しんでいる日本ジュニアはたくさんいるわけで、13歳の選手が大変恐縮ですが、皆さんのお役に立ちたいと考えて記事を発信しているわけです。

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さて昨日、10歳世界最高の大会と言われるスムリクバボウルを家族で作り上げ、今も手作りで運営しているミオさんを訪ね、面白エピソードを聞きました。
彼はスムリクバボウルのOBをたくさん応援してくれているのですが、その筆頭は当然アルカラス君。
僕も10歳の彼の決勝を見ましたが、一人のコーチが引率し、家族はなく、胸に大きなロゴが入ったシャツを覚えていました。
「彼の家は裕福ではなく、家族がスペインからここまで来るお金もなく、スポンサーのお金でコーチと二人でここまでやってきたんだよね。ちなみに、家族は今でも昔の小さなアパートに住み、共働きしているらしいよ。」
そのスポンサーとご両親のおかげで今の彼があるということなんでしょうねえ。
前に書いたように、子供が世界を目指すにはものすごいお金がかかります。
紗希乃の場合、最初からそんなことは百も承知していたので旧友馬鹿友達エージェントを招集し、育成にかかる経費をどうにかできる前提で計画を進めたので問題はありませんが、そうでない選手は欧米在住でも大変。アジアの選手などは交通費も高いので相当に苦戦が強いられます。テニスの前に経済の戦いがあるということ。
前に書いたように、せめてホスピタリティーのある大きなジュニア大会など、個人で頑張っているコーチ、選手に日本テニス協会が1本メールを出し、「日本を代表している選手」と認めれば、1週間で平均10〜30万円の経費が浮くでしょう。
そしてそういったことは、お堅い国としての代表、「イギリステニス協会」でも海外に遠征する『親子』にでさえ認めていることで、自国の選手が少ない費用でたくさん遠征し、強くなって欲しいと純粋に願って協会が許可?、お願い?しているわけですよ。
ちなみにテニス強国チェコは大きなジュニア大会は選手、コーチの経費全てチェコテニス協会負担。
テニス協会とは、そうやって自国の選手やコーチのために色々な便宜を図って事務的に働くのが役目であり、たいした育成経験もないのに自分がナショナルコーチであり、自分が日本を強くしてやる… などという馬鹿げた考えを持ち、日々苦労して現場で頑張っているコーチやご家庭を軽んじるのは最悪の税金の無駄遣いです。
日本国民の血税とジュニアから吸い上げているお金でその人件費を賄っているので、日本人なら文句言う権利がみなさんにあります。
文句言うだけで足りない人はオンブズマンにお願いしましょう。
とにかく、この世界的な物価高の中、日本ジュニアは厳しいです。
どうか協会の方はルールの変更を。企業の方々は昔のプロにお金を出して時々練習するような無駄な投資をせず、ちょこちょこ色んな選手を色々な国に派遣するようなことをせず、覚悟を持った選手とコーチが勝負できるように直接チャンスを与えてあげてください。
このフレンチオープンジュニア、ウインブルドンジュニア、日本人は誰も何のサポートもなしで個人で挑戦しました。
ITFチームのサポートはこの先何年も日本人を選んでくれるかどうかわかりませんよ。
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ウインブルドンジュニア予選から勝ち上がりベスト16まで進出したカノン。華奢ですが世界で一生懸命頑張っています。
『ここからは前回の超具体例』
普通は16歳ですから次の US OPEN が楽しみ… と思うところでしょうがそうもいきません。
なぜなら、彼女はウインブルドンで日本トップの戦績を出しながらも、帯同コーチの樫村(ギネスビールで登場済み)は幼少期からここまで育て上げるも、ナショナルチームにしてもらえず、この遠征全て自費。ナショナルコーチであればオフィシャルホテルに無料で泊まれ、食事、送迎も無償なのに。仕方なく近くのアパート住まい、自炊。日本協会は一切の援助をしません。
彼女の実家に大きな経済力があれば問題ないでしょうが、そうでもないので、この先グランドスラムジュニアで同じように自費で頑張ることは厳しい… という現実が目の前にある。
チェコの友人コーチは、そんなことをして今まで日本協会はどれだけの才能を潰してきたのか?。多分数えられないだろう。」と言い、「プロ選手にたくさん取り巻いている日本協会の人間がいるだろう?、あのお金をグランドスラムジュニアに出る選手とコーチに充てればいいだけだよな。」と明確な答えが来ます。
ずいぶん以前、チェコ協会のサファリックに聞いた話だと、協会の全ての予算の53%はジュニア育成に使う、というのがチェコの、というか当然の予算割でしょうから、ジュニアから吸い上げてプロや無駄な人件費に使うことなど世界では世論が許せないでしょう。
しかしそれをずっと許しているのが日本、我々であり、サッカーにもバレーにもバスケットにも卓球にも、はたまたピックルにも抜かれようとしている日本テニスなわけですね。
もちろんこれはカノンだけでなく多くの日本ジュニア共通の問題です。
・解決策その1
フルホスピタリティーの付く大きなジュニア大会に出場する日本選手、コーチは大会ごとに協会に申請し、責任者が審査をして上位選手、コーチにナショナルチームの資格を与える。
・解決策その2
日本協会は少なくとも幼少期からグランドスラムジュニアまで育成した経験を持つ元現場コーチをジュニア育成責任者として置く。常勤の必要なし。
・解決策その3
プロコーチもプロトレーナーもプロマネージャーもいるプロ選手に取り巻いている無駄な人間の経費を現場ジュニア指導者に充てる。
できないことありますか?。
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もちろん皆さんお分かりと思いますが、我々自身の為でなく、援助が必要な日本ジュニアのために書いております。
協会だってカノンや他のジュニアに US OPEN で活躍して欲しいに決まっています。
一本フォーマットに従ったメールをするだけ。お金もかかりません。
協会も選手もコーチも家族も日本テニス全体がそれで世界と勝負できます。
ぜひ改善を、よろしくお願いいたします。
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さて話の続き。もしも協会が今よりもしっかりと日本ジュニアの面倒を見るようになった場合(当然なんですけどね)、それはもちろん「結果」が欲しいですよね。
これは何とかファンド、何とか薬品、何とか財団など、現在実際に日本ジュニアを支援している組織とて同じこと。
そうなると、当然グランドスラムジュニアや国別対抗戦の表彰台を狙わなければならないわけで、それはそれなりの実力、可能性の選手であれば問題ないのですが、それを上回る可能性を持った選手にはそういったジュニア時の目標設定はブレーキになるわけですよ。この辺りは一般の方々には難しいですが、世界トップレベルの業界では当然の常識。
男子ならまあよほどウルトラスーパー才能でもない限り問題ないでしょうが、こと女子となるともう15、16歳くらいからWTAで活躍しているわけで、支援団体に結果を残すためにジュニアの固執することで、プロ活動へのブレーキになるという構図が浮かび上がり、それをきっちり理解して選手を支援してくれることが重要なんですね。
我々のようにプロのマネージメント、アディダス、バボラ、などと活動しているのならそんなことは全員当然承知なので問題ありませんが、支援するのでジュニアの結果を出せ、などということのないようにしなければならないですね。

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