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通信高校

後にも先にも、ただのセンターウォーミングアップラリーを真剣に動画で撮ったのはこの人だけ。
それくらいにジュニア時代の彼のテニス全体のセンスは素晴らしかったのですが、意外とその前の時代はさっぱりダメダメだったそうで、友人のスロベニアのコーチは大会で当たっても特に印象はないし写真もなし。「だってあいつがこんなになるなんて誰も思わなかったよね。」

このホームページができた2000年頃、まだyoutubeの普及もなく、うちのmovieで公開していた彼やナダル少年の動画はおっそい通信速度の中ものすごい勢いで再生されていましたが、今や誰でもいつでも彼の才能を確認できますので、この時代に感謝しましょう。

ただ、ジュニアの育成関係者はこの彼の生い立ちを真剣に勉強するべき。
全然勝てない…
真面目にやらない…
ラケットを投げる…
すぐにふてくされて試合を投げる…
トレーニングも練習もやらない…
なんて子供を怒ってテニスをやめさせる… というご家庭であれば、彼は出現しませんでした。

彼の成功は辛抱に辛抱を重ねて彼を信じたご両親とコーチのペーシェントの賜物です。

さてフロリダ遠征。お陰様で満員御礼。11月15日ー12月20日までの長いコースであればまだ1名空きはありますが、短いコースは残念ながらもう車に乗れません。
コロナで閉じ込められた日本ジュニアの勢いが凄いようで、今年は他のチームもたくさんフロリダに集まるようです。もしもうちの遠征に入れなかった選手は他のチームも当たってみてくださいね。以前のように100名日本選手が集まるなんてことはもう起こらないでしょうけどね。

最後はうちのノアテニスアカデミー千葉白子。
今年春いよいよクラブハウス、寮が完成し、現在5名の選手が日々頑張っています。
そして、そのうち2名が来年中学校を卒業し、通信高校へ進学して本格的に選手活動を始めるわけですが、ありがたくも10月からバリバリ強力な新人コーチの常駐となり、我がアカデミーとしても一層選手育成活動に拍車がかかります。
つきましては、新たにアカデミー生、寮生も募集したいと思いますので、是非興味のある方はご一報を。torumeijan@icloud.com

日本のジュニアは全員が全員、高校進学で悩みます。高校テニスをやるのか、今までのようにクラブや自分でやるのか。
もちろん、どちらが良いとは言えませんし、日本の中の立派な社会人を目指すのであれば学校団体生活の中で社会を学ぶのが良いと思います。何せ挨拶できない敬語使えない、など今のジュニアは100%ですから。

しかし、学校テニスはあまりに自分の自由な活動の時間がなく、当然世界を目指したくともできません。ITFにも出れますよ… なんて言葉は信用しないように。学校テニスは学校団体が命です。
うちの一平はもちろん才能などありませんし、プロにもなれないでしょう。しかし、ひたすらこの道を頑張って進むことによって少しづつ大きな力を蓄積し、少なくとも一人の人間として生きていける骨格を造ることができるでしょう。
これは、日々試験勉強に明け暮れ、良い学校へ入って良い就職し、社会へ出ることとあまりに違うようで結果は変わりません。実際、全く違う道を通った二人の選手がテニスコーチなど同じ職業に就くことも珍しくないし、それなら俺も外国行きたかったなあ〜とため息もあるわけですよ。

通信の良いところ、有利なところは、帰れる、ということ。通信で世界を目指しても、日本の大学やアメリカの大学に進学することもできるし、自分の自由に選択できます。学校テニスを辞める=学校を辞める、という選択は普通の日本人のとっては相当に厳しいものですね。

つづく

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