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Tarbes

イギリス北部の田舎町ボルトンから車でロンドンへ戻り、早朝の便でフランスパリ。国内線でポーというスペイン国境ピレネー山脈の麓へ飛び、そこにトランスポートサービスでいよいよ世界最大の14歳以下大舞台ターブへ。
何度か書いていますが、小さな町の村おこしとして始まったこの大会、ついに世界中からスター選手が集まる檜舞台となって数十年。連日観客は満員、テレビ放送毎日。ビッグスポンサーばりばり。貫禄の大大会です。
Les Putits as

ちなみに年間数回行われるテニスヨーロッパスーパーカテゴリーではこのようなホスピタリティーが充実し、送迎、宿泊食事など全て無料。選手は。
そう、国からのナショナルチームはコーチも無料。つまり、国の協会から一通のメールさえ出してくれれば僕も無料なんですが、これは何度お願いしても日本テニス協会はノー。松島は協会のコーチでは無いから。もちろん日本テニス協会は選手もコーチも派遣していないのでその無償の席は空きのまま。
この辺りが他国とは違うわけで、例えば、ある選手は親が連れてきても協会は親をナショナルコーチとして推薦し、選手の経費をできるだけ安くする、あるいは協会が全ての経費を出す、という具合にどうにかして自国の選手の実力を伸ばし、将来世界で活躍してもらうように行動。当然です。
が、日本は日本テニス協会という素晴らしいらしい組織の中に数人いる「ナショナルコーチ」という方々の立場を守る?ため、僕などという無資格無学歴無戦績の訳のわからない… しかし何でか選手を育成するモグリコーチにその立場を渡すわけにはいかないようで、常にノー。
まあ、それならこちらも協会に今後協力する理由もないので、それなりに行動するつもりですから問題ありませんけどね。

書いているようにおかげさまで、ノアインドアステージ、スターウィング(マネージメント)、アディダス、バボラ、などの皆さんによって年間の遠征費などは十分賄えており、大大会のワイルドカードなどもOK。日本協会の助けを借りることもないので、国籍関係なく自由に動けるありがたい身分です。

試合の方はまたとんでもないドロー。WTNでシードを決めればこうなるよね、という1回戦潰し合いが連発。紗希乃は結局2位になった第2シードのロシア選手と1回戦で、相手のあまりの球の速さと不調が重なって残念ながら1回戦敗戦。そしてそんな選手続出でコンソレ(バックドロー、ボーナスドローとも呼ばれる)は不運の実力者ゴロゴロ。やれやれ。
そしてものすごい混戦を接戦で抜け、決勝は写真のアメリカ14歳以下の1番手ニューマンちゃん。…何でコンソレにいる?。
ラコステがトップスポンサーの関係もあり、アディダスの3本線が大き過ぎると裏返しに着ることをになった紗希乃に試合前、親切にハサミを貸してくれてタグを切るように教えてくれるとても優しい美人でスタイルのいい子なんですが、他の日本トップ選手、駒田さん、若菜さんなどを破ってきたすごい実力。それにこれまた大接戦で勝ち、見事コンソレ優勝となりました。動画見てね。
普通はコンソレは練習試合のようなものでしょうが、今回ばかりで皆必死ですごい試合ばかり。紗希乃もよく踏ん張りましたね。

ダブルスは準決勝、ファイナルタイブレークの末マッチポイントが4回あったにも関わらず悲しい敗戦…。あれ取ってたら優勝だったのにねえ。
ということで、シングルスは1回戦敗退、コンソレ優勝、ダブルスはベスト4、という結果となりましたが、まあまあまだ12歳。楽しみは来年に。

ある選手がこの大会優勝後、ロジャーフェデラーにどうやったら強くなれるか聞いたところ、「お前何言ってんだ、俺はターブ2回戦負けだ。」と笑われたそうです。
確かに、僕が関与しただけでも優勝したところで明るい未来がある保証はないし、負けたところで未来がなくなるわけでもない。
ただ言えることは、この場に来て世界のライバルたちと戦い、大きな刺激を受けて日々頑張るということでしょう。

facebookに書きましたが、テニス選手を目指す、と言ってもどのレベルかによってスタートから行動は違います。日本で言えば、全国大会を目指すのであれば国内を回ればいい。
しかし、本当に世界を目指すのであればここに来るしかありません。

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