コンテンツへスキップ

可能性

現在 tour 65 はノアテニスアカデミー千葉白子の選手3名を連れて南半球の島フィジーで行われているITFジュニア遠征中。
朝から晩まですごい暑さと湿気、そして宿舎クーラー無しというなんともサバイバルな旅ですが、思い返せば楽しい経験でしょうね。
ITFジュニアの大会に参戦したい、という日本ジュニアは年々増えていますが、「何がしたい」という個々の長期目標を立て、しっかり頑張っていきましょうね。

我々は思わぬ長期休暇がひょっこりできてしまい、長年週ごとに世界中ウロウロするばかりなので日本の旅へ。
まず1200キロを13時間で走って故郷福岡まで。休んだのは給油のみで、本当に自分でもびっくりなほど長距離トラック運転手最適な自分。仕事間違った!?。
親孝行後、福岡で合流し、福岡ラーメン、温泉、熊本阿蘇、釣り、山口下関、秋芳洞、湯田温泉、広島お好み焼き、原爆資料館、そして今日は大阪ユニバ…(何度もフロリダで行っとるだろうが!) と徐々に東へ。日本人が日本を訪れる深さを楽しみながら千葉に帰ってきております。

さて続き。… の前に、ITFジュニアもそうなんですが、世界となると国内の大会を回るよりもはるかにお金がかかる。時間もかかる。英語の知識も必要。皆さんご存知のように。
本当にそこまでその子ためにやる必要なあるのかしっかり考えましょうね。保護者の皆さん、コーチの方。
まず何度も書いているように、99.99… %グランドスラムに出場できるようになることはできません。でもまあ、これはいいでしょう。チャレンジするのは自由ですから。
しかしそのために、借金したり妙な人間関係を作ったり、全然学校行かなかったり勉強しなかったりコミショでまともに喋れなかったりすると、何年後かに大変なことになりますよ。

選手本人はテニス楽しいに決まっている。世界一になりたい、っていうに決まってます。
その夢を叶えるため、あるいは叶わなくとも頑張っていろいろな経験をし、それがどんな人生を歩むにしても良い経験となるであろう、というのであれば、ご自分たちのできる限りのことをされると良いと思いますが、僕が知るだけでも無理が祟って家庭崩壊し、選手にもなれずまともな仕事にも就けず… というのも星の数ほどいます。全日本ジュニアを多数優勝し… なんていうのも意味なし。同じ。パチンコやってプータローゾロゾロ。

特によくよく保護者が見てほしいのは、その子が本当にテニス選手(食っていけるプロという意味)になれる素質があるのか???、ということ。
凄まじい根性がありますか?、凄まじい運動能力がありますか?、天才的なタッチがありますか?、世界中どこでも堂々といける度胸がありますか?、世界でも引けを取らない体格がありますか?、何年間も一つのことを地味に努力し続ける継続力はありますか?、何でも食べ、怪我しない体を持っていますか?、不遇な時でも正しい道を選ぶ判断力を持っていますか?。親も同じ。

ジュニアテニス選手が多いのが、親の思い込み。親の切なる願いでテニス選手への道を選ぶ子が多く、40年以上コーチやっていれば何百人何千人の相談を受けます。
親はほぼ全員が贔屓目に見てしまいますので才能を感じる。普通のコーチは仕事なので才能を感じなければならない。生活できませんから。世界共通。
そしてその人生を全て賭けてテニスに打ち込むのはもちろん個人の自由ですが、もしかしたら他の道の方が合っている子もいませんか?。勉強でも他のスポーツでも芸術でもビジネスでも、あるいはただの普通の人でも。

親の思い込みで引かれたレールの上を走る苦悩は年齢とともに自覚してきますが、それに気づいた頃にはすでに遅いのが多いパターンですよね。

子供には無限の可能性があると思います。テニス以外にも。

チェコの話は次回

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください