チェコ、Prostejov のクラブから送迎サービスを受け、国境を超えて(同じEUなので検問なし)3時間半でポーランド、Lodz へ。日本では何で『ウッチ』???。外務省、文科省もそろそろ昔の当てはめカタカナ地名を変更しましょう。ここでは Lodz。
地味な国ながらウォズニアッキ、ラドワンスカ、シフィオンテック、など女子では世界トップ選手を生み出している強国に乗り込みました。
テニスクラブから歩いて10分のアパートを借りることができ、洗濯機もあるので快適に大会参加。
実は紗希乃、よくよく考えてみれば日本では全く試合に参加しておらず、1月のターブ以来4ヶ月ぶりの大会参加。
レベル的にはテニスヨーロッパカテゴリー2なので余裕なのですが、久しぶりの公式試合、チェコで慣れない細かい指導を受け、ちょっとぎこちな… しかもご存知の通り彼女のテニスには絶丁的に不利なクレー、東欧地獄女子祭り… ということもあり、苦戦ばかりでしたがどうにか難敵を5連続で制し優勝。
何と2年ぶりのシングルス優勝なんですね。
昨年は11歳ながら14歳以下のカテゴリー1ばかりに出ましたので最高準決勝が2回、決勝が1回。冬はオレンジボウルで準決勝、ターブでコンソレ優勝でしたから、本当に久しぶりのシングルス優勝カップです。これ結構大きいんだけどこれから3ヶ月どうやって持ち運ぶ?…。
Facebook には書きましたが、笑えない笑い話。
セルビアでフィジカルトレーナー曰く、「君は足が大きいから背も大きくなるよ。」
それを聞いた中国11歳女子。「何言ってんの!、彼女日本人だよ。大きくなるはずがない。」笑笑
ちなみにこの紗希乃のひとつ年下のチャイナガールは紗希乃よりも遥かでかい。
決勝こそ写真のように10cm差くらいでしたが、大きい時には25cm差、185cmの選手と戦うわけで、身長差はそのまま手足の長さ。支点と作用点の長さの違いがパワー、スピードに出てくる。しかもプロと同じようにほぼ全員音速で打ってくるので、まずサーブを返すことから始まり、必死で走って馬力で打ち返し、時々チャンスが来る… というのがほとんどの展開。
しかしね、もっと凄まじいプロの世界で錦織君、西岡君、くるみちゃん、美咲ちゃんなど(世界で言えばこびと組)は頑張っているわけで、パワー、スピードではない「何か」で勝負する覚悟を持つしかない。
紗希乃も12歳6ヶ月で160cm弱と日本人では小さい方ではありませんが、たとえ170cmになっても小型は変わりませんので、体格でも常に世界レベルと戦い、対抗できるように旅を続けているわけです。
次週はイギリスに移動し、人生初の芝にチャレンジです。