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クレーとジャッジ

うちで使わさせていただいている写真は世界の第一線で活躍するテニスフォトグラファーからのご好意で、毎回毎回最高に素晴らしい瞬間を読者の皆さんに楽しんでいただいていますが、今回は mannys ではなく田沼武男さんの作品を。
もちろん選手、大会も素晴らしいですが、それが世界中の皆さんに伝わるのは、見えないところで頑張っているメディアの皆さんの努力とセンスの賜物。
動画全盛の時代でしょうが、1枚の止まった瞬間しか味わえない感動もありますよね。堪能しましょう。

ただ、このような写真には、もちろん肖像権と著作権が存在し、それぞれ選手とフォトグラファーの権利があります。マネージメント会社が管理。
いろいろなことに勝手に転用はできませんのでご理解くださいね。

さてまず沖縄。3月に開催されるキッズテニスカップ56沖縄大会は2011年生まれ限定のスムリクバボウル日本代表選考会なのですが、予想通りエントリーが少ない。そもそも全ての大会でこの2011年生まれの絶対数が少ないんですよね。
よって、勝敗で日本代表には成れませんが、経験のために該当年齢でなくとも大会に参加できるようにしました。すでにエントリーリストにも載っています。
松島は22日まで沖縄の子供達と練習したり海で遊んだりして滞在する予定ですので、そんなことにも合流できます。
ただ、コートが5面しかありませんので定員は少ないです。希望の方はお早めに。航空券も福岡から5000円!…。

前回の続き。そう、ミスジャッジもそうですよね。大事なところですごいボールが飛んできて… それを必死で返そうとすることが本当の意味で強くなるということなのに、故意にミスジャッジ… あるいは凄すぎて見えないから『アウト〜 』っと… することなんてね。まあ、その本人もコーチも保護者も目の前のことしか考えていない証拠ですよね。

クレーコートルール(日本でも同じ)というものがあり、対戦者は相手のコートに行ってボールマークを確認することができ、それを繰り返し繰り返ししてジャッジを正確にすることができますが、それを小さい頃からやってきているのがヨーロッパのジュニア達。ストレートのボール…、クロス…、スライス…、遅い、速い… さまざまなボールででボールマークの形も違い、自分たちで判断できない場合にはレフリーが来てじっくり現場検証します。冬場は速いインドアでやっているのでそっちも強い。
日本では全国小学生大会はかろうじてクレーでやっていますが、その予選など、地方にクレーがないし、開催不可能。それに普通のセルフジャッジで大揉めになることもない。

大昔に書きましたが、全小優勝した選手、最悪の芋ジャッジ選手で相手の最高のショットを20cm内側でもアウト。目の前のコーチはやんやの拍手。目の前のコートレフリーも知らぬ顔。僕も目の前でしたし、どちらも関係している選手でないので感情も入らず間違いない。
ボールマークさえ確認すれば一目瞭然なのにね。

今現在、世界の中心はヨーロッパであり、赤いクレーコートです。
この1番の優れた点は身体に優しいということがあり、僕のような老体は疲れにくいし、たくさん練習するジュニアは怪我しにくい。2番目は技術習得しやすい。そしてこのジャッジも。
最近の日本。なぜかハードコートばかりに目を向けられているようですが、選手育成ならクレーでしょ。
うちのアカデミーも近くにハードが全くないのでとりあえずハードを作りますが、第2期以降はもちろんクレー。

クレーは手間がかかりますが、逆に言えば雇用も確保できます。
オムニ、砂入り人工芝は非常に優れています。特に雨の多い日本では最高。ただ日本のテニスコート政策の問題は、ほとんどの公共施設を統一してこのオムニにしてしまい、国際的に活躍したいジュニア選手の育成のための大会も、ハードやクレーでやることができなくなってしまっている状況です。
日本の方々は忙しいので天候に左右されないオムニは最高ですが、もう少し心と時間に余裕を持ち、じっくりと育成を考える必要があると思いますね。

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