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未来へのミス

OPEN SUPER 12 AURAY 準決勝で当たったリザ・アニキナちゃん、エストニア。
よく考えれば準々決勝はノルウェー、決勝はラトビア。ずいぶん北の方ばかりと対戦したわけですが、準決勝、決勝バルト3国。東欧と並んでどんどんプロ選手も活躍していますので今後に注目ですね。

facebook には書きましたが、とにかくこの準決勝、決勝で当たった小型天才ストローカーには驚かされることいっぱい。
以後 facebook から。
ーーーー また負けた動画出してすいません… が、書いたように準決勝、決勝と小型の天才型ストローカー選手と戦いましたが、二人に共通点があります。

これは決して日本では指導しない、いややってはならいと教えること。
そう、足をたくさん動かしません。スプリットステップなんて教えてもらってない。
40年以上ジュニア選手を見てきましたが、「足を止めるな、細かく動かし続けろ」と厳しく指導することは、テニスの動きが速くなることにはつながりません。臨床事実です。
野生の動物が自然に動くように、個々の動きは違うものの、その自然な動きを引き出すことが重要で、どうしても速く動けない子はテニスではなく別の道を進めばいいこと。プロテニス選手だけが人生ではありません。
この二人は良い指導を受けているか、もしくは何も教えてもらっていないので動きにまったく無駄がなく、どこへ打ってもいいポジションにいるし、足を動かせすぎないので頭もブレず、正確に打つことができます。ついでに打球フォームも無駄がない。
世界中の大勢のコーチ、保護者の方々が考え抜いた指導をされていると思いますが、色々と研究してみてくださいね。
ーーーー そうなんです。本当に才能ある選手には従来の一般的指導は適応外となり、皆が参考にしている理論などむしろ才能を潰す原因となるわけで恐ろしい。しかし逆に、天からの恵まれた才能がないけれども選手を目指したいという人は、一つ一つの常識的理論をマスターし、頑張らなくてはならないわけで、その見極めを上手にするのが良いコーチ、親。
なかなか難しいですけどもね。
フランスで盛り上がった話の中で面白いことを。僕はよく失点したポイントで拍手をして褒めます。『よか、よか、それでよか』という感じのフランス語調博多弁で。大事なポイントでも。
そのポイントは落としたかもしれない、そのゲームも、その試合も負けたかもしれません。しかし、トライしようとするそのプレーが良ければいい。それを繰り返せば入るようになるかもしれないし、繰り返しチャレンジしなければできるようにはなりません。それが次のゲームなのか、1ヶ月後なのか、1年後なのか、5年、10年後なのか分からないけど、ミスは未来につがなるポイント。できるだけ速くマスターすれば名コーチ。
僕はずっとこのスタイルでテニスコーチをしてきましたので、書いているように目の前のポイント、試合を勝って関東ジュニアや全日本を目指す、絶対に「今」勝たなければならない学校テニスなどの指導はできません。というか、そういう能力がそもそもないでしょう。のんびり型ですね。
僕とよく馬鹿騒ぎをして盛り上がる外国の友人たちの頭脳はとても優秀です。なぜなら、僕の超ええ加減な英語をよく理解し、全て理解している。時には、あまりにメチャメチャすぎて笑い転げていると、それも解っている恐ろしさ。最近のスマホ、パソコンはミスタイプもどうにかしてくれますが、それくらいに優秀なのでしょう。逆に、頭の硬いやつに友達はいない。言葉の問題じゃあないでしょうけどね。
子供達のミスも、何をどうしようとしていて、その一見めちゃめちゃなミスに未来はあるのか?、を判断するのがコーチ、親、そして今回の12歳以下世界最高の大会と言われるオーレーに世界中から集まってきたエージェントの皆さんの仕事であり、1回戦負けする原石を探すために大真面目で IMG やらナイキやらウイルソンやらが一所懸命に見ています。
良い選手は争奪戦。彼らは立派な仕事として大遠征で出張し、未来のスーパースターを獲得しに来ています。
最後に、これはずいぶん前に書きました。ではそのエージェントはどこを見ているのか?。プレー以外では「親」を見ています。今回も色々恐ろしいことが。
プレー以外、親を見ればその選手が伸びるのか潰れるのか分かるそうで、まあまあそもそもうちのように親が来ていないところは、誰かを信頼して預けることができる親、として認められるということでしょう。やはりどこの世界も過干渉が一番問題かな。
10年後、皆どうなっているのか楽しみですね。… 僕は温泉でテレビ観戦中。

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