16歳でプロに転向し、世界を目指す奥脇莉音(リオン)ちゃん… ではなく選手。
イベントに来てくれてありがとう。
何度も書いていますが、男子と女子のテニスの世界はかなり違う。
彼女は日本のジュニア大会にも出ず、普通なら「世界を…」とか言って狙うはずの ITFジュニアも狙わず、純粋にまっすぐプロの道を歩もうとしているわけですね。
長年尾崎里紗と一緒に世界のプロの道で頑張ってきた川原コーチの指導のもと、それは正しい選択だと言えるでしょう。
男子の場合、ジュニアと大人では体格差やスピード、体力などなどあまりに差がありすぎ、16歳でプロレベルで勝つことなどナダル、アルカラスなどウルトラ特別なことであり、世界トップを目指す選手でも18歳までは ITFジュニアで揉まれることで問題はない。
しかし、女子はもう14歳にもなれば普通に大人とレベル同じくプレーできるし、プロ大会でも優勝できる。ま、だからこそWTAの年齢制限ができたんですが、つまりは世界のプロを目指す子供にとって国内でも海外でもジュニアの試合に出る意味はないどころか、そんなお子様相手に戦っていればレベルは下がるし、賞金も何もないジュニアを経費たくさんかけて回る無駄はできないということ。
ヨーロッパの強豪国では、協会のジュニア大会って14歳以下までしかありません。
無論、これから勝ち続けてグランドスラムへ行けるのかどうかは彼女次第ですが、女子選手を育成しながら、「世界へ」と言いながら、国内ジュニア大会にどっぷり浸かっている保護者、コーチの方々は色々と考えてくださいね。
もちろん、国内、地元で勝てないのに世界で勝てるのか?… ということもありますが。
しかしこれ、つまりは本当にプロを目指すということは数千人の学生を持つ東大に入るよりもはるかに難しいことで、同年代の日本ジュニアの内、一人なれるかなれないか、レベル。グランドスラムに日本人、特に日本で育った選手って何人いますか?。
もちろん目標は高く持ち、それに近づけなければそれはそれで国内で頑張ることも素晴らしいことだと思いますし、日本、韓国特有の学校テニスも世界的に珍しいながら味わいがあり、将来社会人になった時に役立つことがたくさんありそうですよね。
プロになれるかどうかで幸福度が変わるわけではありませんので、これはあくまで個人の物差し。
ただ現実的にグランドスラムへ行こうとする場合、このリオン選手のような行動はお手本と言えると思います。
欧米のテニス環境もだいぶ復活してきており、ITFジュニア大会やプロ大会も開催され、多くの日本ジュニアもチャレンジしています。
帰ってきてからの隔離が面倒ですが、その覚悟こそが本物を目指す誇りです。是非みなさん頑張ってくださいね。
さて、アカデミーは順調にスタートし、週末の練習もまだまだ人数は少ないですが、レベル高く頑張っております。
youtube に動画も出していますので見てね。
アカデミーに参加するにはこのサイトを見て問い合わせてください。
イベント参加する場合の支払いの仕方については、現在カードで決済できるように奮闘中ですが、今のところ現地現金でよろしくお願いいたします。